カラフルな店内にカフェ、洋服店、ライブハウス…街中に音楽仲間がつくる“理想郷” 「助け合う場に」
ネオ・ポゴタウンを立ち上げたユウさん(左)と孝橋眞梨子さん=14日、沖縄市中央のパークアベニュー

 

【沖縄】沖縄市の中央パークアベニューの一角に「社会の動静に左右されない、楽しく過ごせる場所」を目指した“理想郷”がある。入り口に「解放」の文字が掲げられている「NEO POGOTOWN(ネオ・ポゴタウン)」だ。カラフルな装飾が施された店内には、カフェや洋服店、スタジオやライブハウスなどを併設。県外や国外からも仲間たちが足を運ぶ。

 

「ネオ・ポゴタウン」は2017年10月に、コザ・ゲート通り付近にある雑貨店「ポゴタウン」の2号店としてオープン。兵庫県出身の孝橋眞梨子さん(28)や、市出身で「アルカシルカ」のボーカル・ユウさん(34)らが「自分たちが住みやすい場所をつくりたい」と立ち上げた。家賃などは店主らで分担し、代表者はいない。

 

店内に入ると、カフェスペースのカウンターに立つユウさんが笑顔で迎えた。お酒やおつまみなどの価格は設定せず、客が決める。店を訪れる人の中にはアルバイトをしながら音楽活動に励む人も多い。ユウさん自身もライブハウスなどでお酒が買えず、コンビニで購入し飲んだ経験がある。「後ろめたい気持ちにならなくてもいいように」との思いから、客の財布事情に合わせている。

 

店の奥には、孝橋さんが営む洋服店「mzizm(ムズイズム)」がある。バンドのツアー先で買い付けた多国籍の洋服や雑貨、クリエイターたちが制作した個性豊かな小物などが並ぶ。

 

孝橋さんは約7年前に移住した。「日本らしさがないところが新鮮で自分に合っていると感じた」という沖縄市を拠点に、ユウさんらとポゴタウンの構想を練った。今では国内外の音楽仲間らが集う。

 

「最終的には衣食住をそろえたい」と話す2人。仲間たちと力を出し合いながら「困った時に助け合い、誰でも安心して暮らせる場所」を追い求めている。
(下地美夏子)

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