沖縄の学生、東京の寮から退去勧告 悩んだ末に帰省「うつす側になったら…」
イメージ(写真と本文は直接関係ありません)

 

新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた緊急事態宣言が出される前夜、都内の大学に通う2年の女子学生(20)=豊見城市出身=は急きょ帰省した。住んでいた寮が退去を勧告し、行き場を失う目前だった。沖縄で自らを隔離する環境も確保できた。「東京では感染者数が増えて怖い。沖縄に戻ることで、うつす側になるのも嫌で葛藤もあった」と複雑な胸の内を語った。

 

3月中旬ごろ、最初の退去勧告があった。その時点ではバイトも休めず、友人と同じように危機感はそれほど高くはなく寮に残った。4月2日、2回目の勧告後、友人同士で深刻に話し合った。都内の感染増も念頭に「よくなるか悪くなるか分からない。沖縄がまだいい」と一刻も早く出ようと気持ちを固めた。

 

もしも無症状感染者だったら、沖縄に戻って家族にうつしてしまったら―。その懸念もある中、家族が食料を買い込み、一人で過ごす環境を整えてくれた。「自分は恵まれている方だ。帰れないで寮を出た学生もいる。正解がない」と葛藤している。

関連カテゴリー: