新型コロナウイルスの感染拡大で旅行者が激減し閑散とする那覇空港ロビー=4月27日(大城直也撮影) 画像を見る

 

沖縄県文化観光スポーツ部は26日、4月の入域観光客数が前年同月比90・9%(77万4100人)減の7万7300人だったと発表した。

 

1カ月の観光客が7万人台となるのは1977年9月以来の水準で、前年同月に比べて9割の落ち込みは過去最大の減少幅となった。人数は全て国内客で、外国客は復帰後初めてゼロとなった。

 

4月は新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が発令され、玉城デニー知事が沖縄への来県自粛を呼び掛けるなどしたため、県をまたいだ人の移動がほとんど停止した。3月の入域客数は39万6300人だったが、さらに減少した。

 

方面別に見ると、東京方面が前年4月と比べて87・2%減の3万5700人、関西方面が同87・2%減の1万5900人だった。海外はクルーズ船と航空路線がともに止まっており、再開の見通しは立っていない。

 

5月も渡航自粛要請が続いていることや航空路線の減便数が4月より多いことから、厳しい状況が続く。県文化観光スポーツ部の渡久地一浩部長は「重く受け止めている。県内旅行の支援策を準備し、国のキャンペーンと合わせて取り組んでいく」と話した。

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