米飯(ご飯)の味などを的確に評価できる高い知覚能力を持つ者に与えられる日本精米工業会認定の「上級米飯食味評価士」に、沖縄食糧(浦添市、中村徹社長)品質管理部の宇良浩乃進(ひろのしん)さん(25)が合格した。難易度が高く全国で15年ぶり2人目、県内では初の認定となった。
27日、宇良さんが琉球新報社を訪れ合格を報告した。試験では米飯の見た目や香り、粘りなどを総合評価し、学術的なレポートを提出する。米飯を客観的に評価することが求められる。普段は精米などの分析をする宇良さんは、「数カ月間、毎日お米を意識して食べ舌を鍛えた」と振り返る。「お米の評価に自信が付いた。商品の良さを自分の言葉で伝えられるようになった」と満足げに語る。
同社営業部の職員も食味評価の訓練に励み、社として「米飯食味評価精度適性事業所」の認定も受けた。同社営業部の田幸正邦部長は「社員の人材育成につながった」と認定を喜んだ。
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