放送に合わせて一緒にウチナーグチ版のラジオ体操などをするスタッフら=25日、読谷村のFMよみたん 画像を見る

 

【読谷】「てぃーち、たーち、みーち、ゆーち」の掛け声に合わせて、大きく深呼吸―。新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、自宅でも楽しく体を動かしてもらおうと、FMよみたん(78・6メガヘルツ、仲宗根朝治社長)が毎週月~金曜の番組内で「ウチナーグチ版ラジオ体操」を放送している。時間になるとスタッフも仕事を止め、みんなで一緒に体を動かす。「毎日、事業所のみんなでやっています」「体操のおかげで痩せました」。リスナーからも自粛ムードを吹き飛ばす、明るい声が寄せられている。

 

「運動不足にコロナ太り…。楽しい解消法はないだろうか」。そう考えていた比嘉美由紀FMよみたん副局長が提案し、4月中旬から1日2回(午前8時と午後3時)番組の中でラジオ体操を取り入れることを決めた。いずれも「ラジオ体操第一」だが、午後の部ではウチナーグチ版を使っている。

 

午後の部はまた、体操前の短いトークも部署の垣根を越えて全スタッフが日替わりで担うという面白い取り組みも始めた。原稿はなく、すべてアドリブだ。

 

25日は2児の母で、総務経理の長嶺千草さんがパーソナリティーを務めた。「コロナ、コロナでイライラしている、そこのお母さん。イライラしたら損するよ。誰も悪くないさーね」。肩の力を抜いてリラックスしようよと、“お母さん目線”で軽妙に語り掛けた。収録を終えた長嶺さんは「緊張した」と話しつつ「体を動かしたら頭もすっきりして気持ちいい」と満面の笑みを浮かべた。

 

比嘉副局長も「わずか3分だが、本気でやればじんわり汗をかき良い運動になる」と太鼓判を押す。自らも1日2回続けることで、体調がどんどん良くなっているのを実感しているという。「リスナーからも反響があるから、収束後も続けます!」。

 

今後も局を挙げて、コロナに負けない体力づくりに取り組んでいく。
(当銘千絵)

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