県内アーティストの発表の場を生み出し、音楽シーンを盛り上げたヒューマンステージ=11日、宜野湾市長田 画像を見る

 

沖縄県宜野湾市のライブハウス「ヒューマンステージ」が6月末で閉店することが決まった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で約2カ月半休業して経営が厳しくなり、先が見通せなくなったことが理由という。約26年、MONGOL800やHY、ORANGE RANGEなどの県出身アーティストが数多くステージに立った。地元のインディーズバンドの登竜門的存在として親しまれるなど、県内の音楽シーンを盛り立ててきた。

 

ヒューマンステージの山田義和代表(54)は、アーティストが気持ちよく演奏でき、お客さんが楽しめるようにサポートをすることに楽しみを感じていたいう。6月からは配信ライブも催した。「ライブハウスは楽しく発信する場所だ。閉店しても音響の手伝いや、依頼があれば配信ライブをバックアップするなど、アーティストの音楽活動を支援したい」と話した。

 

2月にヒューマンステージで初のワンマンライブを開いた、ラッパーの鉄ちゃん(22)=うるま市=は「歴代の偉大なアーティストがライブしてきた神聖な場所で、覚悟を決めてライブをした。いずれビッグになって帰ってくる場所だと思っていたから閉店は悲しい」と声を落とした。

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