ライブ終了後、出演者から花束を受け取りあいさつするヒューマンステージの山田義和代表(中央) 画像を見る

 

6月末に閉店する宜野湾市のライブハウス「ヒューマンステージ」で18日、アーティスト有志が配信ライブを催した。ヒューマンステージは1980年代末に開店し、県内のインディーズバンドブームがあった90年代、数々のアーティストの登竜門的場所として親しまれた。出演者は、94年から26年間に渡り代表を務めた山田義和代表に感謝の気持ちを伝えようと、熱気あふれるパフォーマンスで沸かせた。
(文・田中芳、写真・ジャン松元)

 

ライブを呼び掛けたクラップハンズ代表のKEN子は18歳の時に初めてヒューマンステージの舞台に立った。山田から音楽文化を教わり、ライブハウスが持つ「場」の影響力を感じてきた。「26年間つないでくれた山田さんの存在がどんなにありがたかったか」と閉店に寂しさを募らせた。

 

ライブは10組のアーティストが弾き語りで2曲ずつ披露した。山田はホール後方の音響ブースでパフォーマンスに相づちを打ちながら、時には両手を上に突き上げ温かく見守った。スイングジャズバンド「クロネコリズム」のステージでゆるやかに幕を開けた。ヒトリツチナリは「PAをまた山田さんにしてもらいたいので、また帰ってきて」と語りかけた。

 

アコースティックデュオ「すべりだい」はウクレレとギターの優しい音色で山田への思いを歌に込めた。言葉を詰まらせながら山田に応援の言葉を贈り涙を誘った。トリの「魂」は上半身裸で胸に「I LOVE ヒューマン 山田」と書いて登場した。ヒューマンステージや山田への思いを歌詞に込め、熱く叫んだ。

 

山田は「長い付き合いだよね。また音楽に携わっていこうと思う。またNEXT ヒューマンステージという形で頑張ってみようかな」とあいさつ。スタッフやアーティストからの花束を受け取って抱き合った。

 

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でヒューマンステージの次の活動を支援する「宜野湾HUMAN STAGE支援プロジェクト~NEXT HUMAN STAGE~」が始まり運営資金の寄付などを呼び掛けている。8月2日まで。
詳細はhttps://camp-fire.jp/projects/view/298923

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