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6月7日の改選後初となる県議会6月定例会が30日に開会し、野党、中立会派が推した赤嶺昇氏(おきなわ)が第18代議長に選出された。議長選は無記名投票で実施され、赤嶺氏が26票、与党3会派が推した崎山嗣幸氏が22票を獲得した。野党の沖縄・自民(19)、中立会派の公明(2)、無所属の会(2)、与党のおきなわ(3)が赤嶺氏に投票した。議長を除く議会構成は与党24、野党・中立が23と、与党が多数を維持しているが、今後、与野党が対立する案件などの場面で会派おきなわの動向が焦点となりそうだ。

 

議長選と同時に副議長選もあり、自民などが推した仲田弘毅氏(沖縄・自民)が選出された。仲田氏は24票を獲得し、与党3会派が推した渡久地修氏(共産)は22票だった。与党側から仲田氏に1票流れた形だ。無効票は2票あった。正副議長人事とも野党の自民が主導権を握った格好で、玉城デニー知事の今後の県政運営にも影響を及ぼしそうだ。

 

議長選後、赤嶺氏は記者団に「与党のスタンスは変わらないが、今は与党への信頼関係がない。新型コロナウイルス感染症や基地問題など課題が多く、県民視点に立つ議会運営が求められている」と述べた。

 

一方、自民の島袋大代表は記者団に「会派おきなわは与党ではなく中立との認識だ。2年後の県政奪還に向けていいものはいい、悪いものは悪いと言える人が集まり、玉城県政に揺さぶりをかけていきたい」と話した。

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