ショーの練習に励むイルカのオキちゃん(中央手前)ら=6月29日、本部町の国営沖縄記念公園(海洋博公園) 画像を見る

 

【本部】新型コロナウイルス感染拡大防止のため、海洋博公園(本部町)のイルカショー「オキちゃん劇場」は4カ月以上休止しているが、イルカたちは毎日特訓に励んでいる。特訓では、息の合った豪快なジャンプを見せていた。

 

臨時休園となった2月27日以降、ショーは休演のままだ。スタンドに観客の姿はないものの、通常営業時と同じく1回20分の公演に見立てた練習を1日5回こなす。練習時は本番のような音楽を流さず、空中を舞う技などを確認する。

 

水族館事業部海獣課イルカ担当の比嘉克さん(31)は「イルカはトップアスリート。一日でも練習を欠かすと体調を崩す。練習を重ねているので、なまりなんかは心配ない」と笑う。ショー再開のめどは立っていないが、トレーナーたちは発声練習をしたり、ショーの進行を確認したりして備えている。

 

イルカの体調も常に気にしている。わずかな変化を見逃さないように、練習中は「ちょっとジャンプが低いね」「目を閉じちゃってる」など、互いに声を掛け合いながら情報を共有する。

 

1975年の沖縄国際海洋博覧会の頃から出演している、ミナミバンドウイルカのオキちゃんも元気いっぱいだ。比嘉さんは「皆さまの笑顔を楽しみに、しっかり準備している」と力を込めた。新技も開発中だという。(喜屋武研伍)

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