カヌチャの紅茶畑で採れた茶葉で入れた紅茶。将来的にはレストランでの提供も目指している 画像を見る

 

【名護】2017年から紅茶栽培に取り組んできたカヌチャリゾート(名護市、白石武博社長)で、茶摘みと紅茶作りの体験が6月下旬から始まっている。紅茶畑を備えたリゾートは国内でカヌチャだけだという。今後は商品化やリゾート内のレストランでの提供も目指している。

 

開業20周年記念で紅茶栽培に着手した。「べにほまれ」の苗木を周辺の畑2カ所、計約20アールで4千本育てている。完全無農薬の有機栽培で、芯と葉2枚のみを摘み取る「一芯二葉」を採用している。

 

栽培を担う板崎茂治主任によると、周辺の赤土「国頭マージ」はミネラル分を程よく含み、紅茶栽培に適している。

 

10日に試飲会が開かれ、栽培のアドバイザーを務める沖縄ティーファクトリーの内田智子社長は「ふくよかな香りが広がり、余韻が長く続く」とカヌチャ産紅茶を評した。

 

白石社長は栽培面積1ヘクタールを目標に掲げ「いずれは地元農家と連携し、地域の特産品にしたい」と話した。

 

体験メニューは宿泊者対象で8800円(税込み)。自分で摘んだ茶葉をもむ「揉念(じゅうねん)」など紅茶の手作り体験ができる。宿泊とセットのプランは1万8500円(同)から。

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