ほくほく黒糖、自宅でつくれる栽培キット販売 宮古島からZOOMで指南
栽培キットを説明する農業法人オルタナティブファームの松本克也代表=8月19日、宮古島市下地与那覇

 

【宮古島】ほくほくの黒糖を一から自宅で作りませんか―。沖縄県宮古島市下地与那覇の農業生産法人オルタナティブファーム(松本克也代表)は7月からサトウキビ栽培から黒糖作りまでを体験できるサービスの販売を始めた。購入者に苗や土などの栽培キットと液糖などを送付し、オンラインで松本代表が宮古島の風景や文化、歴史を交えながら栽培や製糖方法を指南する。松本代表は「宮古島に来られない人に島の魅力と味を体験してほしい」と語った。

 

指南はオンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用する。サトウキビ栽培の歴史はもちろん、パーントゥやミャークフツ(宮古言葉)など文化や気候、花や木々、果実など宮古の魅力を、動画や写真を交えて、購入者と言葉を交わしながら紹介する。購入者は島を学びながら、栽培から製糖までを約75分で体験できる。

 

植え付けたサトウキビは1年ほどで1・5メートルほどに成長する。動画では植え付け後に、送付した液糖を使って黒糖を作る。松本代表によると、これまでに東京など県外を中心に5回、モニター体験を実施した。「夏休みの自由研究にしたい」「東京ではできない経験が体験できた」「宮古島に行きたいと思った」など好評を得ている。

 

オルタナティブファームは新型コロナウイルスの影響で体験型観光のキャンセルが続き、4~7月までの売り上げが前年同期比で8割減となった。松本代表は「苦しい状況だが、島に人が来られないことを逆手にとって何かできないかと考えた」と語る。「宮古島でしかできなかった体験を、インターネットで体験できる。学校での食育授業にもぴったりだと思うし、新しい価値を見い出せたのではないかな」と笑顔を見せた。

 

栽培キットは送料込みで5500円(税込み)。

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