「かりゆしすいか」の魅力や日常を発信する上間泉穂さんの投稿 画像を見る

 

スイカの名産地として知られる今帰仁村で、スイカ農家の上間泉穂(みずほ)さんが、SNSを通じたネット販売や情報発信に奮闘している。夫婦でブランド化した1玉5400円の高級スイカ「かりゆしすいか」を、SNSを中心に全国に向けて販売。種まきもまだされていない12月収穫予定のスイカは、すでに100玉が予約完売した。SNSでは栽培過程だけでなく、農家の日常風景も垣間見られる投稿も意識し、全国でファンを集めている。

 

上間さんがSNSで販売を始めたのは今年の1月。スイカ栽培は栽培面積の大きさや効率性の高さなど数量が求められる側面があるが、上間さんの畑は8月に拡大するまでは約3300平方メートルと小さく、大量には収穫できなかった。「みんなと同じように作って売っていては生活できない」と考え、付加価値の高いスイカ作りを意識した。自身で価格設定ができるようインスタグラムを活用して取り引きを始めた。

 

かりゆしすいかの特徴は、糖度の高さと硬めのシャリッとした食感だ。栽培過程で実がなるのを2週間遅らせることで、根と葉の成長を促す。葉の枚数を増やし、光合成の量を増やすことで、糖度が高いスイカを作ることができる。

 

SNSでの発信も、人気を後押しする。上間さんは連日、インスタグラムに農作業中の写真や動画を投稿。栽培の様子だけでなく、作業着や日焼け対策の紹介もあり、農業を身近に感じる投稿も見る人を飽きさせない。「人で付加価値を付けることも大切。『この人が作ったスイカを食べてみたい』と思ってもらえるよう、工夫している」と語る。

 

新型コロナウイルスの影響で農作物の需要が全般的に減った5月、かりゆしすいかは200玉を1日で売り切るなど、巣ごもり需要も相まって、販売は好調だった。根気強い投稿でファンを増やし販路を獲得していたことが功を奏した。

 

上間さんは「販売や収穫の時だけ投稿しても誰も見てくれない。毎日何かを発信することが必要」と説明する。「温暖な沖縄は一年中スイカを栽培できる。全国の人に沖縄のスイカを知ってもらい、盛り上げたい」と意気込んだ。
(石井恵理菜)

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