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【東京】名護東道路の本部半島方面への延伸を政府が検討していることが27日、分かった。具体的内容はこれからだが、オリオン嵐山ゴルフ倶楽部で大型テーマパークを整備する計画が進んでおり、計画と連動させてアクセス性を高める考えだ。反対の声が根強い辺野古新基地建設への理解にもつなげたい狙いもありそうだ。

 

名護東道路は名護市数久田と同市伊差川を結ぶ計画で、現在、伊差川―世冨慶間が暫定開通している。構想は、伊差川から先、本部半島方面へ道路を延伸するものだ。

 

今帰仁村と名護市にまたがるオリオン嵐山ゴルフ倶楽部で進むテーマパーク事業は、年間来場者数300万~500万人を見込む。事業者側はその受け入れに対応した道路や鉄軌道などのインフラ整備を国や県に求めていた。

 

ただ、内閣府が2019年度実施した鉄軌道導入可能性調査では、テーマパークの来場者需要を織り込んでも費用対効果は事業化の目安となる1を下回った。実現の見通しが立っておらず、道路アクセスが鍵となる。

 

延伸の具体的なルートは今後、検討する。本部半島には沖縄美ら海水族館や今帰仁城跡をはじめ観光施設が点在する。古宇利島へのアクセスを含め道路整備のメリットがある。

 

中南部地区を中心に道路が混雑する中、整備の優先順位は不透明だ。政府はテーマパークをはじめとした需要や、地元の要望も踏まえ、整備時期などを検討していくとみられる。

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