「サンゴの上に立たない」「魚に餌をやらない」 恩納村、ダイビングの国際環境基準を導入へ 

 

【恩納】恩納村がサンゴ礁保護に向けたダイビングなどの国際的環境基準「グリーンフィンズ」の導入に向けて取り組みを進めている。村によると自治体レベルでの導入は世界的に例がないという。村ダイビング協会などと連携し、餌付け禁止などのガイドラインをダイビングショップなどに広める。

 

グリーンフィンズの取り組みは、国連環境計画(UNEP)などが2004年に開始した。ダイビングやシュノーケリングなどの観光産業促進と、サンゴ礁保護の両立を目指す。魚などへの餌付けや海中生物採集の禁止、シュノーケリングでのライフジャケット着用などガイドラインを定めており、それに沿った運営をする店舗を認定する。

 

フィリピンやインドネシアなど東南アジア地域やドミニカ共和国などカリブ海地域、モルディブやパラオなど11カ国で約600のダイビングショップが認定を受けている。海外では政府主導での取り組みが中心という。UNEPは恩納村での取り組みを機に、日本国内にグリーンフィンズを浸透させたい考え。

 

恩納村は18年7月に「サンゴの村」宣言をし、赤土流出への対応などに取り組んできた。グリーンフィンズもサンゴ保全の取り組みとして導入した。村などは来年度からガイドラインの普及や店舗の認定に取り組む「アセサー」と呼ばれるスタッフの育成に取り組む。2~3年かけて村内で希望する店舗にガイドラインの普及と認定を図る。

 

環境保全の取り組みを村内マリンレジャーの付加価値にするのも目的だ。環境に関心のある欧州などからの誘客のほか、国内他地域と差別化することを目指す。

 

村の担当者は「単価の高いツアーの設定など、環境と経済の両立につながる」と説明する。長浜善巳村長は「村内ダイビングスポットを守るために導入は必要だ。業者に周知を図っていきたい」と強調した。

 

村ダイビング協会の内原靖夫会長は「説明会などを開いて、業者の賛同を得ていきたい。後世に美しい海を残すために村と協力していきたい」と話した。

関連カテゴリー:
関連タグ: