鮮やかな衣装に身を包んだ姿を一般客の前で披露する国王・高良朝壮さん(右から2人目)と王妃・神山聖加さん(同3人目)=31日、那覇市の首里城公園(ジャン松元撮影) 画像を見る

 

首里城の正殿などが火災で焼失してから1年となった31日、那覇市の首里城周辺では終日、復興を願う多彩なイベントが催された。火災の影響で昨年は期間途中で中止となった首里城祭も同日開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため規模が縮小される中でも、多くの県民や観光客が訪れ、厳かな琉球王朝の儀式から夜のランタンウォークまで、さまざまな形で再建へ共に歩もうとの思いを新たにした。

 

首里城祭は午前11時の「国王・王妃出御」から始まった。火災前は首里城正殿前の御庭(うなー)で行われていたが、今年は王妃の居室として使われた「世誇殿」前に場所を移した。公募で選ばれた国王役・高良朝壮さん、王妃役の神山聖加さんが厳かな音楽とともに鮮やかな衣装で登場。色あせることのない琉球王国の文化を伝える姿を、多くの人たちが写真に収めた。

 

首里山川町の喜久山令枝さん(68)は「焼け跡を見るのが怖くて首里城に来られなかったが、勇気を出して来て良かった。復興の過程を見せるのもいいと思う」と話した。那覇市の平田珠悠さん(11)は「王妃役の女の人がきれいだった」、母の由子さん(43)は「新しい首里城ができるまで定期的に来て、復興する姿を記録したい」と話した。

 

夕方からはランタンを手に城下町を歩くランタンウォークやプロジェクションマッピングも行われ、首里城周辺は夜までにぎわった。

 

首里城祭は3日まで。期間中は伝統芸能公演や首里城復興祈念ライブがあるほか、3日は首里城公園内で「古式行列」もある。国際通りで例年実施する「琉球王朝絵巻行列」は新型コロナウイルス感染防止のため中止になった。

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