「一人も取り残さない」 牧志公園 12月は272人、増加傾向 ゆいまーるの会 困窮世帯に食料配る
嘉手苅直美代表(後列左から3人目)と「ゆいまーるの会」のメンバーら 画像を見る

新型コロナウイルス感染拡大の影響などで生活に困っている人々を支援しようと、ボランティア団体「ゆいまーるの会」が週2回、那覇市牧志の牧志公園で食料を配布している。嘉手苅直美代表(65)は「一人も取り残したくない。若い人もお年寄りも利用してほしい」と話す。

 

ゆいまーるの会は昨年6月に発足し、食料の寄付や持ち出しが自由にできる棚を那覇市安里のカーゴス前広場に設置した。同広場での活動は9月で終え、10月から牧志公園で食料を配布している。子どもがいる市内の困窮世帯にも食料を届けている。

 

公園での食料配布は10月に延べ125人が訪れ、11月に209人、12月に272人と増え続けている。年齢は40代~90代。近くの牧志や安里にとどまらず、曙や国場から来る人もいる。

 

食料は県共同募金会の「赤い羽根 新型コロナウイルス対策活動助成」を受けて購入し、企業やカトリック教会からも寄付を受けている。メンバーのマスクなどの感染対策用品は県遊技業協同組合の沖遊協pp助成金でそろえた。

 

1月8日には寒空の下、36人が食料を受け取りに集まった。70代の女性は国際通りの飲食店で週5日、レジの仕事をしていたが、観光客の減少により出勤が週2日に減り、時短勤務になったという。「食料を取りに来る人たちの中には1人暮らしのお年寄りも多い。ここでおしゃべりをして社交の場にもなっている」とほほ笑んだ。62歳の男性は「建設作業員をしていたが、病気になって辞めた。今は日雇いの仕事をしているが、収入が少ないので食料配布は助かる」と話した。

 

嘉手苅さんは「助成金がある間は活動を続けたい。月に500人へ食料を配布するのが目標だ。将来は若い人に活動を引き継げたらいい」と展望を語った。

 

食料配布は基本的に火、金曜日の午前9時半~10時半で、雨天などにより中止した場合は土曜日に行う。食料(期限切れとアルコール飲料を除く)の寄付を募っている。 (伊佐尚記)

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