沖縄で生息範囲を広げているタイワンハブ 画像を見る

県衛生環境研究所が2018年度から19年度にかけて実施した外来種タイワンハブの生息範囲調査で、前回実施した12年度調査より生息範囲が広がっていることが分かった。同研究所の寺田考紀主任研究員は「外来のヘビがここまで定着するのは珍しい。ものすごい勢いで生息範囲が広がっている」と警鐘を鳴らす。

 

タイワンハブは1995年ごろに名護市為又や恩納村山田周辺で最初に見つかったが、既に定着した状態だった。県はその後も数年おきにトラップなどを使って調査を続けているが、生息範囲の広がりが確認されている。今回の調査は5度目で6年ぶり。

 

12年に調査した際は名護市の為又や羽地、宇茂佐などで生息を確認した。18~19年度調査では本部町や今帰仁村の一部にも広がっていた。名護市では東海岸の辺野古でも確認された。米軍キャンプ・シュワブ内は立ち入り調査ができていないが、寺田氏は辺野古への生息範囲の広がり方を見ると、シュワブ内にも生息している可能性があると分析する。

 

恩納村山田周辺から広がった生息範囲は、18~19年度調査では読谷村や、同村とうるま市の境界周辺にも広がっていた。

 

調査は県衛生環境研究所が仕掛けたトラップのほか、市町村が仕掛けたトラップの捕獲情報や車にひかれて死んだ個体などの情報を照合して行った。

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