image
(写真/AFLO)

いよいよ始まるフィギュアグランプリ・シリーズ。羽生結弦(20)は10月30日開幕のカナダ大会から登場する。そこで話題なのが、フリー演目『SEIMEI』。映画『陰陽師』のテーマ曲をアレンジした新プログラムだ。

 

「背景には、母・由美さんの教育があります。彼女は羽生選手が小学生のころから『将来のために日本の伝統芸能に触れさせておきたい』と、能や狂言や歌舞伎などの映像を見せてきていたのです。そこに映画『陰陽師』もあり、彼は小学校6年には野村萬斎さん演じる晴明の動きを“完コピ”できていたそうです」(フィギュア関係者)

 

羽生にとって10年越しとなる念願のプログラム。そんな思い入れの深い演目に挑戦するにあたって、彼は今年7月、京都の晴明神社を訪れていた。

 

「安倍晴明が祀られているこの神社は、災いから守られ病気やケガが治るとの言い伝えがあります。羽生は昨年11月の中国杯で流血事故に見舞われ、トラウマになっていました。それを払拭するかのようにこの日は念入りな祈りを捧げ、絵馬にも『ケガなく最後まで自分らしくできますように』と書いていました」(フィギュア関係者)

 

晴明神社の参拝を終えた羽生は、その足で神戸の弓弦羽神社へ。“名前が同じ”とファンの間で聖地となっているこの地を訪れ、絵馬を奉納。そこにはこんな言葉が……。

 

《ケガなく、常に成長する気持ちを忘れず、自分らしく演技ができますように》

《皆様の想いが私の背中を押してくれています。心からの感謝を。そして皆様が皆様の幸せを感じられますように》

 

2つの聖地での邪気払いを経て、羽生は「陰陽師」挑戦に弾みをつけている――。

関連カテゴリー:
関連タグ: