もうすぐW杯。全国各地で盛り上がる“ラグビー熱”現場
イングランドを皮切りに、世界各国をまわって日本にやってきた優勝トロフィー。W杯まで全国12の開催都市を巡回

 ■優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」が全国巡回中

 

「ピッカピカ! カップのなかに“するりん”と入りたいニャ〜」

 

そう羨望の眼差しで見上げるのは、“ラグビーに挑戦する猫”ラガーにゃん。発売になったばかりの単行本『ラガーにゃん2 猫ラグビーワールドカップ編』(光文社・800円+税)も話題のラガーにゃんが、優勝チームに手渡される『ウェブ・エリス・カップ』に最接近した。

 

純銀製で金箔に覆われたカップは高さ47.2cm、重さ4.5kg。W杯まで、全国の開催都市を巡回しているこのカップは、1823年に英国のラグビー校で、ボールを持ちだして走り出したウイリアム・ウェブ・エリス少年をラグビーの創始者とするエピソードから命名されたもの。

 

その頂きには、かつての英国では高級品だったパイナップルをモチーフにした装飾品が鎮座。ラガーにゃんも思わず「おいしそうだニャ〜」と。W杯日本大会で優勝カップを手にするのはどのチームになるだろうか。

 

■被災地・釜石にW杯を呼んだ女性2人の熱い想い

 

「少しずつ復興していますが、W杯をきっかけに、釜石を人が集まる場所に!」と語る洞口さん(右)と岩崎さん(左)

 

「本当に来るんですね、ラグビーW杯! きっと釜石や東北の子供たちの希望になるでしょう」

 

瞳を輝かせながらこう語るのは、W杯の試合会場「釜石鵜住居復興スタジアム」(岩手県)の近くにある旅館「宝来館」の女将・岩崎昭子さん(63)。

 

11年3月。東日本大震災による津波は海岸沿いに建つ「宝来館」を襲った。岩崎さんも濁流に飲み込まれたが、従業員に助けられ九死に一生を得た──。

 

「あの震災から2カ月後、見舞いにやって来てくれた元日本代表のラグビー選手がW杯の話題をしたとき“釜石でやってけろ”と無意識に叫んだんです」

 

試合会場の誘致に奔走した彼女は、釜石にW杯を呼んだひとり。

 

「ラグビーは被災地での生き方と同じ。1人ひとりが役割を果たして、みんなが1つなってトライに近づいていく。世界トップのラグビー選手たちの活躍が釜石の子供たちを元気にしてくれます」

 

岩手県立釜石高校3年の洞口瑠伊さんもW拝を心待ちにしている1人。小学3年で被災し、自宅は津波で流された洞口さん。15年には“親善大使”としてラグビーW杯ロンドン大会を視察。魅了された彼女は、「鵜住居復興スタジアム」のオープニングセレモニーでキックオフ宣言を行った。

 

「将来はアナウンサーになりたいです。ラグビーの素晴らしさを伝えられたらいいです。まずは、W杯に来てくれた観光客に、釜石の魅力“人の良さ”を紹介していきたいです」

 

7月27日に釜石で行われた日本代表とフィジーとの熱戦。スタジアムには、釜石にW杯を呼んだ2人の声援が響いていた。

 

■全国16か所にあるファンゾーンでラグビーの魅力を体感

 

海外の観光客も訪れる「釜石市民ホール」に設けられたファンゾーンで、さかんな国際交流が行われている。

 

チケットがなくても、無料でW杯を体感できるのが全国16カ所設置されるファンゾーン。大型ビジョンで試合のライブ中継やタックルやパスなどの体験型アトラクションなどが楽しめる。

 

「ご当地グルメや出場国の郷土料理が楽しめたり、トップ選手が指導してくれたり、大分市「大分いこいの道広場」では足湯が楽しめたりするコーナーも。国内外のファン交流の場として、多くの人にW杯を存分に楽しんでもらいたいです」(ラグビーワールドカップ組織委員会)

 

さっそくラガーにゃんも「釜石市民ホール」のファンゾーンへ。

 

「カワイイ〜ネ」と外国メディアの女性スタッフに声をかけられ照れくさかったけど、「イカ焼きそば」や「牡蛎焼き」など地元グルメに舌鼓を打ったラガーにゃんだったんだニャ〜!
ラガーにゃん公式サイト
https://special.kobunsha.com/ruggernyan/

 

『ラガーにゃん2 猫ラグビーワールドカップ編』

著者:そにしけんじ
解説:廣瀬俊朗
価格:800円+税
出版社:光文社
https://www.amazon.co.jp/dp/4334951120

 

『猫ピッチャー』『ねこねこ日本史』など、数々の傑作でおなじみの“猫まんが界の巨匠”そにしけんじ。週刊誌『女性自身』にて連載中の「ラグビー×猫」をテーマとした人気コミックの第2弾。

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