北京五輪へ!(写真:アフロ) 画像を見る

“マリリン”と呼ばれカーリング界ではアイドルだった本橋麻里(35)。現在の肩書は、社団法人ロコ・ソラーレ(以下ロコ)代表理事兼GM(ゼネラル・マネージャー)だ。自分で雑用でも何でもこなし、イチから作り上げたチームは18年、設立8年目にして平昌五輪で銅メダルに輝いた。

 

チーム名を直訳すれば「地方の太陽」だが、「ロコ」は故郷・常呂町(ところ・北海道北見市)にちなみ「太陽の常呂っ子の意味も含む」と目を輝かせた10年の設立会見が懐かしい。

 

チーム青森を脱退した本橋は、「日本カーリングのルーツ、常呂町でイチからチームを作る」と宣言したのだ。

 

現在の「ロコ」メンバーは、

 

リード・吉田夕梨花(28)
セカンド・鈴木夕湖(ゆうみ・30)
サード・吉田知那美(30)
スキップ・藤澤五月(30)

 

そして、フィフス(控え選手)の石崎琴美(43)の5人だ。

 

彼女たちは12月の世界最終予選で日本代表として北京五輪出場権を獲得、2大会連続の出場を決めた。いやが上にも金メダルへの期待が高まるところだが、本橋は努めて平静に「望むこと」を口にする。

 

「北京で闘う彼女たちに期待するのはメダルの色ではない。みんなが“氷好きな女のコ”のままで、楽しむ姿を見たいんです」

 

私生活では北見市で知り合った男性と12年5月に結婚し、15年10月に長男(6)、20年1月に次男(2)を出産した本橋。

 

現在は第一線から離れているが、チーム運営に手腕を発揮し、家庭では2児の母として奮闘する“働くママ・アスリート”なのである。

 

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