りくりゅう「僕を好きにならなくていい」9歳年下相方を救った結成当時の言葉
画像を見る 2021年夏に一時帰国した際のりくりゅうペア(写真提供:邦和スポーツランド)

 

■運命の出会いだった

 

「7月末に、彼女がここに来て、龍一くんとトライアウトを行いました。彼は、『三浦さんは、リフトで投げられるときに、まったく体がこわばらない』と言っていました。これまでのパートナーにはないものを感じたのでしょうね。

 

8月に入ってすぐにペアを結成することになり、とんとん拍子で2人はコーチのいるカナダに旅立っていきました」(飯岡さん)

 

木原の“始まりの言葉”の意図を、飯岡さんはこう解釈する。

 

「小さな子どもがリンクにいれば、龍一くんは必ずしゃがんで、視線を同じ高さにして話します。彼は本当に素直な性格で、三浦さんへの『好きにならなくてもいいよ』という言葉も、気遣いというより、本音でそう言っていたのだと思います。

 

三浦さんと感じたことを素直に言い合えて、ストレートに心を通わせているからこそ、よりよい演技に結びついているのでしょう。

 

昨年夏に一時帰国したときには、龍一くんは“璃来ちゃん”と呼ぶようになっていて、いいペアになったなと感じましたね」

 

ペア結成から時を経て、次第に三浦が、木原を尻に敷いているように見えてきたという。

 

「会見でのやり取りを見ていると、三浦さんが“姉さん女房”のような雰囲気がありました。龍一くんはおっとりしていて、三浦さんはしっかり者のようですから。

 

五輪が終わったら、ふだんはどっちがリードしているのか、本当のところ2人の関係はどうなのって、龍一くんにちゃんと聞いてみたいと思います(笑)」(飯岡さん)

 

個人戦でもメダルへの期待が高まる“りくりゅう”ペアだが、2人の絆の行方はもっと気になる!

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