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現役引退を表明した車いすテニスの国枝慎吾選手(38)。2月7日に開いた引退会見では、“妻への想い”を語る一幕があった。

 

「家に帰って『もう無理だな』『もう試合に間に合わない』『もう引退だな』とか、そういうのを吐き出せる場所があったのは競技の助けになった」

 

「テニス選手は世界中を回っていて孤独だが、妻がいてくれるだけで、ホテルに帰れば家のようなアットホームな空気が流れる。それだけでも、オンとオフを切り替えられるのはすごく助けになった」

 

9歳の時、脊髄腫瘍による下半身麻痺のため車いす生活を送ることとなった国枝選手。11歳で車いすテニスを始めると才能が開花し、’09年4月には日本パラアスリートとして初めてプロに転向した。

 

「パラリンピックでは’21年に開催された東京大会を筆頭に、シングルスで3つの金メダルを獲得。さらに昨年7月、ウインブルドンでシングルス優勝を果たしたことで、車いすテニス男子シングルスで初となる生涯ゴールデンスラム(四大大会とパラリンピックを制覇)を達成しました。国枝選手は車いすテニス界の第一人者といえる存在です」(スポーツ紙記者)

 

ラケットに「オレは最強だ!」と書いたテープを貼っていることでも知られる国枝選手。タフでパワフルなイメージだが、しかし引退会見では冒頭のように自身の弱さを告白。そして、競技者人生の支えとなった妻・国枝愛さんへの感謝の気持ちを明かしたのだ。

 

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出典元:

WEB女性自身

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