2021年、スタジアムのスクリーンに映し出された母子のツーショット(写真:時事通信) 画像を見る

「甥っ子ですし、応援し続けています。いまは人気になりすぎて一人で街を歩けなくなってしまい、気の毒だと思うこともあります」

 

そう語るのはYさん。彼女が“甥っ子”と呼ぶのは大谷翔平選手(28)。Yさんは大谷の実母・加代子さん(59)の姉である。

 

加代子さんは神奈川県横浜市で3人姉妹の次女として育った。

 

「私たちは仲もよく、お盆や正月には集まるのが楽しみなのです。以前は加代子が嫁ぎ先の奥州市から(横浜市の)実家に翔平を連れて帰ってきていました」(Yさん)

 

5月11日(日本時間)、大谷は低いボールをすくいあげるようにして8号ホームランを放った。解説者を驚かせる一打だったが、彼の身体能力の秘密は、実は母方のルーツにも隠されているという。

 

母・加代子さんはかつてインタビューでこう語っていた。

 

《翔平とわたし、そして父には身体的に似たところがあります。手足が長く、足の形が良く似ていることです》(『文藝春秋』’14年11月号)

 

加代子さんは小学5年生からバドミントンを始めた。才能に恵まれ、全国中学校大会では神奈川県の選抜選手にもなるほど。だが決勝戦で彼女たちの前に立ちはだかったのが、のちにバルセロナ五輪の日本代表となった陣内貴美子(59)。彼女を中心とする熊本選抜チームに神奈川選抜チームは敗れた。

 

この経験で奮起したのか、加代子さんはインターハイ常連校である県立横浜立野高校に進学した。

 

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