《恩師が初告白》中村敬斗 小2で自ら希望、“神判断力”養った8年間の「脳トレ特訓」
画像を見る 大活躍中の中村敬斗(写真:JMPA)

 

■「プロになってW杯の得点王に」

 

中村の考える力は、依田さんのサポートもあり、順調に培われていった。依田さんが続ける。

 

「小学校6年生になったときに『柏レイソルの下部組織をやめました』とお父さんが言ってきましたね。“自由にドリブルさせてくれない”のが不満だったとか。

 

すでにこのころは、敬斗に『将来どうするんだ』と聞けば、『プロになって、ワールドカップで得点王になる』と言っていたので、『そうだな、それに向かっていこう』と話しました」

 

中村が中学1年生からガンバ大阪とプロ契約を結ぶ高校2年生まで所属していた「三菱養和サッカースクール」で、彼を指導した生方修司チーフコーチは当時のことをこう振り返る。

 

「初めて彼に会ったときに、『このクラブはドリブルをしても大丈夫ですか』と言ってきたのが印象に残っています。そういうことを言ってくる子は今までいなかったので、これはかなりこだわりがあるのだろうなと、少し驚きましたね。

 

ボールを相手に取られたら、走って取り返しに行くことを条件にドリブルを認めると、そのルールをきちんと守っていました」

 

果敢なプレーを見せる中村だが、グラウンドの外では“控えめキャラ”だったそうだ。

 

「“俺が俺が”っていう感じの子ではありませんでした。後ろのほうで、チームメイトが言っていることに、ニコニコ笑ってるような感じで。グラウンドでは、攻撃の部分に関しては、もう本当に彼が引っ張っていくような姿勢を見せてくれて。試合前の円陣とかミーティングでは、『今日は絶対勝とうぜ!』とか『絶対ビビんないで行こうぜ!』と仲間を鼓舞するなど、頼りになるところを見せてくれました」(生方チーフコーチ)

 

三菱養和SCでは中学3年生にして、高校年代の試合に出場していた中村。そのころ、依田さんのジムには、世界的スター選手であるクリスティアーノ・ロナウド選手(41)も利用したというニューロトラッカーというトレーニングソフトが導入された。

 

専用の3Dグラスを装着し、モニター上に浮かび上がる8つの立体的なボールを目で追っていくトレーニングで、判断力の向上や、感情のコントロール、記憶力の向上などに効果があるといわれている。依田さんとのトレーニングは中村のプレーを支える土台となっているようだーー。

 

「今回の大会が始まる前には、『出るだけじゃないぞ』とメールを送りました。オランダ戦の得点シーンを見ても、“次の瞬間に相手がどう動くか”を冷静に見極められているのがわかりました。私の指導が役に立っているかなと、うれしく思いましたね」(依田さん)

 

大一番で発揮された中村の判断力は、自らの意思で始めた脳トレ特訓の賜物であったーー。

 

画像ページ >【写真あり】’19年1月、最後の脳トレを終え、記念写真を撮る中村と依田さん(他8枚)

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