シリーズ人間の看護師に関する話題
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地雷犠牲者への“整体”で向き合った人間の尊厳…18回の国際救護活動に従事した看護師・髙原美貴さんが明かす「極限状態の救護」
2024/08/18 11:002年に1度、赤十字国際委員会は「敵味方の区別なく救護する」という精神のもと顕著な功績を残した看護師を選出し、ある記章を授けて称える。昨年、そのフローレンス・ナイチンゲールの名を冠した栄誉に輝いた髙原さんは、世界の紛争地や大災害の被災地での救護活動に従事する“伝説の看護師”だ。“目の前の人を、できることを尽くして救う”という彼女の強さは、どのように形作られたのか――。「海外派遣時の荷物は、徹底的に厳 -
91歳、現役介護看護師 74年間さすり続けた掌のぬくもり
2022/10/23 06:00「チエさん。ここは『ぬくもりの里』の談話室やで、わかる?」「……」介護スタッフの細井恵美子さん(91)が声をかけるが、車いすに座ってうつむいた状態のチエさん(80)は、無言のまま。それでも細井さんは、根気よく語りかけを続ける。「今日はあいにくの雨やなぁ、うっとうしいな」やわらかな京都弁を口にしながら、細井さんが自らの左手をチエさんの背中に当てたとき、ようやく彼女の首が「うん」とうなずくように、小さ -
91歳、現役介護看護師の74年間 利用者と目を合わせ、話に耳を傾け、肌を合わせる
2022/10/23 06:00【前編】91歳、現役介護看護師 74年間さすり続けた掌のぬくもりより続くここは、京都府木津川市の山あいにある「山城ぬくもりの里」。特別養護老人ホームやケアハウスも併設する総合福祉施設だ。デイサービスの談話室での光景は、一見、どこにでもある介護の現場のようだが、ほかの施設と大きく違うのは、介護職で同施設の顧問も務める細井恵美子さんさんが91歳で、利用者たちが80代や70代など、介護者より年下というこ -
イラクへ飛んだ日本人看護師「壮絶な痛みの中亡くなる子供が…」
2020/10/26 11:00看護師・金澤絵里さん(43)は、アフリカや中東、東南アジアなどで医療支援に携わってきた。また、仕事の合間を縫って、東日本大震災など、災害が日本を襲うたび、ボランティアとして救護に全国を駆け巡っている。そんな金澤さんは2018年、イラクに赴いていた。「人が行きたがらない地域にこそ、助けを求めている人がいる。そう思って就職先を探していたら、イラクで小児がんの子どもたちに医療支援をしている日本イラク医療 -
看護師語る“コロナ看取り”の現場 92人感染の老人保健施設で
2020/10/26 11:00「『病院に搬送はできません。施設内で看取ってください』札幌市の保健所から、そう言われて、遺体を入れる納体袋だけが施設に届いたそうです。そもそも、老人保健施設に、十分な医療設備はありません。コロナの重症者にできることといえば、酸素吸入を行うか、解熱剤投与や点滴をするくらい。私たちは、入所者さんたちが亡くなっていくのを、ただ看取るしかできませんでした……」そう話すのは、看護師の金澤絵里さん(43)。こ