エッセイの最新ニュース
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息子と2人でYouTuberデビュー!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/06/12 17:0014歳の息子の趣味はヒューマンビートボックス。人間の発声器官を使って、ベース音やスクラッチ音などを作り出す新しい音楽のことです。そんな今時の子ですから、YouTubeも毎日欠かさず見ております。ある日、息子が「パパは絶対YouTubeが向いているよ」と言い出しました。「でも、フィッシャーズやはじめしゃちょーのようなことはパパには出来ないだろ?」「大丈夫だよ、誰もそんなのパパに求めてないって。パパら -
ハンガリー父子旅で初めて語った母の不在(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/06/05 17:00息子との父子旅、今回はハンガリーの首都・ブダペストでした。もう14歳ですから、あと何回一緒に旅ができるでしょうね。皆さん、家族旅行していらっしゃいますか? 本音を語り合うのは旅先に限ります。家の中だと、どうしても話しにくいことってあるじゃないですか? でも、旅先だと心も緩みますからね。大河ドナウが私たち父子の心を開いてくれました。2人で遊覧船に乗り、爽やかな風を感じながら、たくさん語り合ってきまし -
“突発性難聴”で生じた息子の将来に対する不安
2018/05/29 17:00ある日、不意に左耳に違和感を覚えたのです。あれ、なんだろう。プールで泳いだ後、耳に水が残る、あの嫌な感じ。その直後からめまいに襲われ、ふらふらしはじめました。友人の脳外科医に相談したところ「軽度の突発性難聴だろう」とのこと。なんで難聴なんかに? と思うようなあまりに突然の出来事。なにせいつものように歩けないのですから。歩くと身体が斜めになる。まるでお酒に酔ったような感覚です。軽度だったのとステロイ -
ムスコ飯の原点となった母の愛情たっぷり手料理(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/05/22 17:00とにかくよく食べるんです、息子くん。昨夜はサーモン250gをホイル焼きにして、それを250gのスパゲッティの上にかけて出したところ、完食。14歳、恐るべき胃袋です。今朝はごはん1膳とコロッケと焼き魚を出したのですが、「お腹が痛い」と仕事部屋にやって来て訴えました。「食べすぎじゃないか?」と言いましたところ「そうじゃなく、足りないから空きすぎてお腹が痛いんだ」というじゃありませんか(笑)。そこでサン -
パリでイクメンは当然!?フランスの最新育児事情(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/05/15 17:00ある日の夕方、いつも行くスーパーの前で若い会社員のお父さんとすれ違いました。なぜお父さんと分かったかと言うと、片手でベビーカーを押していたから。なぜ、会社員だと分かったかと言うと、背広を着てもう一方の手にはビジネスバッグを抱えていたから。想像してみてください。このお父さんは会社帰りに託児所に寄り、預けていた赤ちゃんを引き取ってスーパーに立ち寄ったわけです。その直後、ローラースケートのお父さんとすれ -
還暦を迎える辻仁成が老けない食事法を伝授!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/05/08 17:00来年、還暦です。今年、59歳で、来年の10月に60歳! ちょっとショックですが、現実ですから受け止めて生きております(笑)。まだ14歳の息子のためにも日本一元気なおじいちゃんを目指しますので、どうぞ応援お願いします。しかし、「辻さん、年齢の割には肌もつやつやで張りもあるし、なんかしています?」とテレビ局のメーク室のお姉さま方に聞かれます。たしかに白髪もほとんどありません。シミはちょっとありますが、 -
YouTubeで会える息子の“お兄ちゃん”!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/24 17:00毎晩の楽しみは息子と夕飯を食べながら一緒にYouTubeを観ることです。なかでもハマっているのが「フィッシャーズ」の動画。ご存知ですか? フィッシャーズ! 日本の7人組のユーチューバーグループです。現在23歳の彼らは幼馴染みなのでしょう、めっちゃ仲良しなんです。仲間と一緒に元気よく生きる彼らの姿に強い感動を覚えます。14歳の息子にとっては憧れの先輩であり、お兄ちゃんのような存在です。思いやりがあり -
子育ての息抜きに本場の仮面舞踏会へ(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/17 17:00フランスの大人たちは夜会を愉しみます。ホームパーティみたいなカジュアルなものから大規模なソワレ(夜会)まで、多種多様。シングルファーザーになって4年が過ぎましたが、やっと子供の手も離れてきました。人生の気分転換に、友人が主催する夜会に参加するようになったのです。先日はベルサイユで行われた仮面舞踏会に招かれました。盛装をして、目元をマスクで隠し、シャンパンを飲みながら、ご婦人とダンスを踊るのです。あ -
離婚について聞かれ……14歳息子の大人な対応(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/10 17:0014歳の息子が、欧米版のLINEともいえるWhatsAppというチャットで仲間たちとグループを作り、毎晩メッセージを交換しています。クラスメートの半分が参加しており、どうやら彼はそのグループのリーダーのよう。変なことを言ってくる子たちをブロックする権限を持っているのだとか。その中の1人が息子に「ママのこと」についてしつこく訊いてくるようで、夕飯の時に、困ってるんだ、と打ち明けられました。「なんて言 -
イスラム料理×豚肉!?「掟破りのクスクス」(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/03 17:00ご縁というのはすごいですね。人生というものはどんどん人が入れ替わっていきます。誰がシナリオを書いているのだろうと思うほど絶妙なタイミングで出会いが巡ってくる。突如現れたように思いがちですが、そうではありません。人生を積み重ねていく中で縁が縁を呼び込み、新しい出会いを連れてくるのです。出ていく人、やって来る人、この繰り返しの中でご縁という円は大きく育っていきます。良縁に巡り合うためには一生懸命生きる -
タレに漬けて焼くだけ超簡単ドリーチキン(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/03/27 17:00ストレスなく生きていくために必要なこととは何でしょう? それは他者と対等に生きるということです。職場でも学校でも家庭でもどこであろうと。けれども対等に生きるのは人によってはとっても難しいことです。どうしても自分を格下に思いがちなのが人間で、あの人にはかなわない、何もかも自分の方が弱い、と劣等感に苛まれがち。これでは対等になることはできません。対等になれなければ、残念ながら気持ちよく生きていくことは -
ディズニーランド・パリで14歳誕生日のお祝いを(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/03/20 17:00先日、息子が14歳になりました。離婚騒動の始まりが9歳の頃でしたから、光陰矢のごとしです。「誕生日に親友たちを誘ってディズニーランド・パリに行きたい」というので、チケットを購入し、私が運転し子どもたちを引率することになりました。子どもたちが遊んでいる間、私は冬空の下、ベンチに腰掛けてずっと彼らが戻ってくるのを待つことになりました。朝の10時から夕方の19時まででしたから、9時間もの長丁場。一人で食 -
インスタ映えするグリーンテリーヌ(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/03/13 17:00先月出版されたばかりの拙著『立ち直る力』(光文社)が、おかげさまで大増刷されました! この本は、ここ1〜2年で私がつぶやいたツイートの中から編集者さんと一緒にセレクトした“厳選ツイート”集になっております。ツイッター自体は長年やっていましたが、半年前ほどから急にフォロワーさんが増えました。もともとは5万人くらいだったと記憶していますが、「息子よ」という書き出しでシングルファザーの気持ちを綴りはじめ -
家事は待ったなし……主夫の鬱からの脱出法(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/02/27 17:00ちょっと人生に疲れてしまいました(笑)。シングルファザー生活も5年目に突入しましたが、 どうやら疲れがマックスに達したようです。最近、階段を踏み外してしまい、全身あざだらけになって、3日くらい頭がぼんやりしていました。でも、家事は待ったなし。休むこともできず、洗濯機の前で思わず、「きつい! もうやだ。仕事が手につかない、自由がほしい、逃げたい」と叫んで、座り込んでしまい、もしかしたら、鬱なのかも、 -
イケメン俳優から若さのおすそわけ(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/02/27 17:00若手イケメン俳優の勢いが止まりません。私もたまに演出の仕事をさせていただいておりますが、今年もまた若い俳優さんらと舞台をやります。今回は全員男子、6人の若い俳優さんだけの舞台。歌舞伎みたいに女性役も男子がやるのですよ、面白いでしょ? そういえば、昨今の人気俳優さんは『仮面ライダー』など戦隊モノの出身者が多いですね。主演は村井良大さん。『仮面ライダー』クウガ役でブレークした方です。他に、松田凌さん( -
ママ友の悪口撃退法!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/02/20 17:00それにしても世の中というのは悪口、陰口、批判に誹謗中傷、が溢れていますね。同じ職場や学校や地域にこういうのを好む人間がいると本当に面倒くさい。人間のストレスというのは結局、他人が持ち込んでくるものなんです。日本人一人一人はとっても優しいんですけど、集団になるとなぜか弱い者いじめが始まります。ちょっと目立つ人や自分と考えの違う人、マイペースな人、個性ある人を攻撃する傾向にあります。ママ友の世界にも陰 -
14歳で進路を選択! 息子の将来を考える会(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/02/13 17:0014歳の息子が大学進学へむけて動き始めました。というのも息子の学校では、中学4年の時(日本の中3にあたります)に文系か理系か経済系か、進路を選択しないとなりません。高校卒業時に大学入学資格を得るためのバカロレアという試験があり、このタイミングで早くも大学での専攻を決める必要があるのです。そこで数少ないパリの友人、ファッションデザイナーの佐藤康司氏を呼び出し、息子の将来を考える会を開きました。これは -
ナポリタン+グラタン=子供が大喜びの一皿に(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/02/06 17:00奥様は、誰かから大切にされていますか? 奥様が大切にされている方々は、奥様のことを大切に扱ってくれていますか? 奥様が一生懸命貴重な時間を費やして尽くしているのに、その人たちが奥様のことをむげにしているのなら、ちょっと考えたほうがいいかもしれません。人間というのは、周囲の人たちとのつながりの中でこそ存在する生き物。ご主人とか、お子さんとか、ママ友、職場の人たちとの関係性が奥様の人生にとって非常に重 -
フランスはなんと20%!高い消費税は将来の投資(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/01/30 17:00いきなりですが、フランスって消費税が20%なんですよ。慣れましたけど、最初は買い物するたびに、なんじゃ〜こりゃ、となっておりました。でも、消費税が高いのには理由があるんです。欧州はどの国もだいたい20%前後。その代わり、たとえばですけど、がんになったら国が負担してくれます。病院への往復タクシー代も請求すれば出してくれます。フランスでは、子供の学費は幼稚園から大学卒業まで無料です。日本は進む少子化の -
カフェご飯の定番!本格クロックマダム(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/01/23 17:00フランスの男性はムッシュ。女性は未成年の時にはマドモアゼルと呼ばれますが、大人になるとマダムに変わります。近所の子たちは私を見かけると「こんにちは、ムッシュ〜」と声をかけてきます。ムッシュと言われることが男の子たちにとっては憧れであり、女の子たちは一日も早くマダムになりたがっています。フランス人はとっても早熟です。日本では大人になりたがらない若者が割と多いですが、フランスは逆でムッシュと言われたら -
日本人息子の仏語1位をキャベツケーキでお祝い!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/01/16 17:00食事をしていると息子がボソッと「パパ、フランス語の成績がクラスでいちばんになったんだよ」と言ったのです。あまりに嬉しすぎて「そうか、よかったな」としか言えませんでしたが、本当は泣きそうでした。実は2年前、息子は学校の先生から落第の可能性を示唆されていました。そこからの快挙ですから、こんなに嬉しいことはありません。親が日本人なので、彼は独力でそこに到達したことになります。情けないことに、私は何も教え -
“恋愛先生”こと辻仁成、悩める女子の救世主に!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/01/09 17:00最近、悩める女子からやたらと恋愛相談を受けるのです。不思議なことに、恋に悩む女性たちというのはなぜかみんな「躊躇している、踏み切れない、傷つくのが怖い」と口にします。いくつになっても悩み多き人生ですものね。恋愛先生はまずこう返します。「あのね、バラ園で傷つかないでバラの花をつめますか?」「傷つくことなく勝利したスポーツ選手っていますか?」。そう言うと、みなさん、そうですね、と素直に頷いてくださいま -
天国に旅立った恩人へ… 感謝とお詫びのLINE(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2017/12/19 17:00幸せというものは失ってはじめて、あのときこそが幸せだったのだな、と思い出すものですね。私たち家族はパリのとあるすし店の常連でした。タケさんという大阪出身の板前さんがいて、元気で明るく人情に溢れた人で、いつもきさくな冗談を言っては笑わせてくれました。息子もタケさんに懐いていました。でも、3人家族が2人になった後、私たちの足は遠のきました。たぶん、そこに行くと幸せだった頃を思い出してしまうからでしょう -
〝恋愛の達人”辻仁成が 危険な男をめった斬り!?(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2017/12/12 17:00付き合っている男性がどうしても信用できないという知人女性がいます。平気で裏切られそうで怖いのだとか。で、「恋愛の達人さま、裏切る男の特徴を教えてください」と相談を持ち掛けられてしまいました。よろしゅうございます。お教えいたしましょう(笑)。まず、だれにでも優しい人はアウト。こういう人の場合、優しさが仇になって、裏切りに近い環境を自ら作ってしまう傾向があり、気が付くと周囲は恋人予備軍ばかり。もっとも -
開運レシピを伝授!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2017/12/05 17:00人間は目に見えない何かに支配され動かされています。自然現象に左右される人間の運勢を運気といいますが、我々はいつも目に見えないものに振り回されていますね。とはいえ、人間は自分の運勢を大なり小なりコントロールしています。これが「運気を上げる」とか「運気を下げる」という言葉につながるのでしょう。では、運気を上げるためには何をすればいいのか、ということですが、祈るとか、走るとか、片づけをするとかそういう具