シリーズ人間の最新ニュース
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北条政子は“悪女”だったのか。妻、そして母としての苛烈な愛
2022/05/08 06:00「北条政子の役は、実はもう決まってるんだ……小池栄子さん」「なるほど! ピッタリですね」今年1月から放映中の、北条義時の半生を描く大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の公式キャスト発表より数カ月前のこと。芸能界きっての歴史通として知られるお笑いタレントの松村邦洋さん(54)は、脚本を担当する三谷幸喜(60)から直接打ち明けられたという。「『松村さんは口が堅いから』と言いながら小池さんの名前を聞かされたとき -
「よく母親が務まるな」24歳で結婚した堀井美香アナ語る当時の苦悩
2022/04/24 06:00桜の名所として定着した東京・赤坂サカスに、紅枝垂がしっかり赤みを差して花を咲かせている。暖かな4月のある午後、TBSラジオのスタジオでは、アラフィフ女性2人がマイクを囲んで話し込んでいる。差し入れのおにぎりを頬張りながら、である。少ししてこれといったスタートの合図もなく収録に突入。これが、ゆる〜い慣例のようだ。「TBSラジオのポッドキャスト番組『OVER THE SUN』始まりました、パーソナリテ -
50歳の大冒険! 元TBS堀井美香アナ語る、独立し「沖に出る」覚悟
2022/04/24 06:00【前編】「よく母親が務まるな」24歳で結婚した堀井美香アナ語る当時の苦悩 から続く元TBSアナウンサーで、4月から独立した堀井美香さん(50)。堀井さんはTBSラジオのポッドキャスト番組『OVER THE SUN』で、コラムニストのジェーン・スーさん(48)とともにパーソナリティを務めている。放送は80回を超え、アラフィフのみならずいまや世代も性別も超えてファンを増やしている人気番組だ。その2月2 -
無罪訴え94歳になったアヤ子さん支える弁護士 国を許せない思い
2022/04/17 06:00♪おれたち 三兄弟 酒が好き 飲むほどに 愉快♪軽快なタッチでピアノを弾き、鴨志田祐美さん(59)が歌いだす。弁護士の鴨志田さんが作詞作曲した『アヤ子のうた』だ。始まりは明るいワルツだが、途中で曲調が変わり、歌詞がストレートに突き刺さってくる。♪目覚めたら 末の弟がいなくなってた みんなで探したけど 姿は見えず 三日後に見つかった 変わり果てた姿 警察は俺に言う「お前らが犯人」♪アヤ子とは、原口ア -
『再審妨害』で救われない冤罪 無罪訴え40年の女性支える弁護士
2022/04/17 06:0079年10月に発生した大崎事件――殺人罪で懲役10年を満期出所した94歳の女性がいる。知的障がいのある人の供述によって、物的証拠もなく逮捕された原口アヤ子さんだ。再審請求をしても、その手前の「再審を行うか、否か」で27年間も闘わなければならなかったのだ。40年たった現在も、一貫して無罪を訴え続ける彼女を支える弁護士・鴨志田祐美さん(59)は、事件と自身の半生を重ねたノンフィクション「大崎事件と私~ -
母娘でNo.1運送ドライバーの夢 女性比率2%台の“トラガール”
2022/04/10 06:00運送業界での女性比率は2.4%と低く、8年前から国土交通省でも女性トラックドライバーを、通称“トラガール”と呼び、さまざまな普及の取り組みを促進してきた。岡山市の運送会社「岡山スイキュウ」で働く石原麻衣子さん(43)は、昨年10月に行われた全日本トラック協会主催の「第53回全国トラックドライバー・コンテスト(ドラコン)」で、女性部門1位となった。つまり、日本一のトラガールだ。運転技能などを競うドラ -
ママは日本一!トラック運転競うドラコン優勝の女性ドライバー
2022/04/10 06:003月16日の午前8時。岡山市の運送会社「岡山スイキュウ」の倉富物流センターの広大な駐車場では、数十台もの大型トラックが出入りを繰り返し、早朝の冷気を吹き払うほどの活気にあふれていた。「今日の荷物の量は?」「ちょっと多めじゃのう」「よーし、張り切っていこう!」1階の事務所で体調チェックやアルコールの呼気検査をしながら、配送スタッフと丁々発止のやりとりをするのは、同社ドライバーの石原麻衣子さん(43) -
9歳で『足を切る』と決め…義足のアーティスト「母に恨みない」
2022/04/03 06:00東京・銀座のギャラリー「AKIO NAGASAWA GALLERY GINZA」のバックヤード。4歳の娘を愛おしそうに見つめるのは、アーティストの片山真理さん(34)。この日は、同ギャラリーで個展の真っ最中だった。片山さんはまだ高校2年生だった05年、若手芸術家の登竜門「群馬青年ビエンナーレ」で奨励賞を受賞し、現代アート作家としてデビュー。以後、数多くの個展を開催し、「あいちトリエンナーレ」「ヴェ -
足の骨ないアーティスト語る“呪縛”愛娘の「好き」が背を押した
2022/04/03 06:00「ヒマちゃん、ママのお仕事、なんだかわかる?」おもちゃのブロック遊びに夢中になっている長女に、彼女は優しくこう尋ねた。ここは東京・銀座のギャラリー「AKIO NAGASAWA GALLERY GINZA」のバックヤード。声をかけられた女の子は、気恥ずかしいのか、すぐそばでやりとりを眺めていた記者をチラッと見てから、女性のほうに向き直って、元気にこう答えた。「さくひーん、つくってるー」4歳の愛娘の返 -
新庄育んだ両親の愛 明るい父としっかり者の母の“いいとこどり”
2022/03/25 06:00「監督と呼ばないでください。ビッグボス! ビッグボース! でお願いします!!」昨年11月4日に札幌市内で行われたプロ野球・日本ハムの新監督となった新庄剛志(50)の就任会見は、野球ファンだけでなく日本中の度肝を抜いた。ド派手なワインレッドのスーツに、10cmもの襟高シャツで現れたかと思えば、「優勝は目指しません! これからは顔を変えずにチームを変えていきたいと思います!」3千万円かけたという自身の -
新庄 球界に戻る背景に難病の姉と母が…横領事件後も変わらぬ家族の絆
2022/03/25 06:00昨年のプロ野球・日本ハム監督就任会見から、ユニークなアイデアを次々と披露して、選手時代におとらぬ「新庄劇場」で世間をにぎわしている“ビッグボス”新庄剛志(50)。だが、監督としていきなりのプロ野球界復帰の理由とは何だろう。本誌の取材で明らかになったのは新庄家の意外なルーツと、横領事件を巡っての、母との葛藤。現役引退後のバリ生活から球界復活を決意させた和解と約束、そして闘病中の姉への真摯な思いだった -
作家・渡辺一枝さん「3.11後の福島で見た『ふるさと』の喪失」
2022/03/11 11:00「昔はなぁ、とおちゃんがいで、かあちゃんがいで、となり近所のじいちゃん、ばあちゃんがいで。私らは、小ちゃいうちから、そういう人たちに育ててもらったんだ。なんぼ貧しくたって歩んでいける。ここの厳しい自然が、それを教えでくれたんだ」飯舘村(福島県相馬郡)に住む菅野榮子さん(84)は、どこか懐かしい方言で、幼い日の暮らしを語っていた。傍らで、「そうよね、そうよね」と、真摯に耳を傾けるのは、作家の渡辺一枝 -
夫・椎名誠も舌を巻く“冒険家”で作家の渡辺一枝さん「チベットの鳥葬に父の最期を重ねて」
2022/03/11 11:00「“一枝”と書いて“いちえ”と読むんです。ハルビンで戦死した父が付けてくれた唯一の形見です。私らしい名前でしょう」そう言ってほほ笑む作家の渡辺一枝さん(77)。同じく作家で冒険家でもある椎名誠さんの妻でもある。「おっかあ(妻)は僕よりすごい」と、椎名さんも太鼓判を押す冒険家で、旧・満州やモンゴル、チベットなどへ旅を重ね、その体験を綴った書を何冊も出版してきた。一枝さん。知り合いはみんな、親しみを込 -
14年で夭逝した娘のメッセージ「ママ がんばって立ち直って」
2022/03/06 06:00「娘が天国に旅立ってしまったあと、みんなの中の『椿』が消えてしまうのが怖くて。だから、娘が生きた証しを作ろうと思ったんです」井上みやびさん(37)は、A4サイズ、84ページに、細かな文字がびっしりと詰め込まれた冊子を手に、強い口調でこう語った。目にはうっすらと光るものが浮かんでいるようにも見える。この日、記者が訪ねたのは岡山市郊外の一軒家。3年前に再婚した夫・晋志さん(43)と長男・楓くん(7)、 -
14歳で亡くなった娘の人生を10万字の冊子に…母語る娘の言葉
2022/03/06 06:00A4サイズ、84ページ。約10万字の冊子。それはわが子が難病と闘いながら、懸命に生ききった証しだ。亡くなってから一年が過ぎ、母はようやく気持ちの整理がついたという。そして、同じように難病を抱えた子供とその家族たちのサポートに乗り出そうとしている。いつでも見てるよ。応援してるーー天国からの椿さんの励ましを胸に、いま、前に歩いていける。「娘が天国に旅立ってしまったあと、みんなの中の『椿』が消えてしまう -
羽生結弦 史上初4A認定!恩師の「アクセルはジャンプの王様」胸に
2022/02/20 06:00男子フリーの演技を終えての笑顔には、確かに“やり切った”という思いが見えた。五輪を2連覇して、もはや勝ち負けを競うレベルは超えていたという。彼が幼いころからの夢だった、まだ誰も跳んだことのない4回転アクセルへの挑戦が、3度目の五輪への出場を導いた。私たちはその結果を知っている。だが、自分への限界に挑戦し続けるその美学は、試合が終わっても私たちの心に、いつまでも響くだろうーー。2月10日13時14分 -
羽生結弦が魅せた4Aへの熱意 元コーチ語る天才的「自己陶酔力」
2022/02/20 06:002月10日13時14分。北京オリンピックのフィギュアスケート・男子フリーの会場となった北京・首都体育館に、17番目の滑走者として「ユヅル・ハニュウ」の名がアナウンスされた。2日前のSP(ショートプログラム)では、スケート靴の刃がリンクの穴にはまるという思いがけないアクシデントで8位に。トップの米国ネイサン・チェン選手(22)とは18.82点差となり、ソチ、平昌に続く五輪3連覇は遠のいたが、世界中の -
カーリング女子日本代表・ロコ藤澤五月らの「周囲への感謝」
2022/02/14 12:30“マリリン”と呼ばれカーリング界ではアイドルだった本橋麻里(35)。現在の肩書は、社団法人ロコ・ソラーレ(以下ロコ)代表理事兼GM(ゼネラル・マネージャー)だ。自分で雑用でも何でもこなし、イチから作り上げたチームは18年、設立8年目にして平昌五輪で銅メダルに輝いた。チーム名を直訳すれば「地方の太陽」だが、「ロコ」は故郷・常呂町(ところ・北海道北見市)にちなみ「太陽の常呂っ子の意味も含む」と目を輝か -
カーリング女子日本代表・ロコGM本橋「体ひとつで帰郷した日」
2022/02/14 12:30「18年の平昌五輪後、GM(ゼネラル・マネジャー)に就任しました。でも、ロコのメンバーがイジるんですよ。『GMってグレート・マリの略語かもね~。麻里ちゃん、突拍子もないことするからね~』って、ハハハッ」そう言って本橋麻里(35)が白い歯を見せると、周囲がパーッと明るくなった気がした。かつてカーリング女子日本代表は「カー娘」と呼ばれ、彼女自身は「マリリン」として親しまれた“氷上のアイドル”だった。そ -
女性初!落語大賞の桂二葉 鶴瓶と「あわよくば付き合いたいと…」
2022/02/06 06:00中入り後の寄席。にぎやかな出囃子が鳴り響き、やがて盛大な拍手に迎えられるようにして、鮮やかなピンクの着物を身にまとった女性が、やおら高座に上っていった。「二葉ちゃん!」熱心なファンだろうか、歌舞伎の大向こうのような、大きな声援までが飛ぶ。「はい、ありがとうございます!」見台の前に正座し、深々と頭を下げたのは落語家の桂二葉さん(によう・35)。おかっぱ頭と、一度耳にしたら忘れられない独特の甲高い声が -
「お客さん笑わすための落語を」女にはできないの声跳ねのけ大賞
2022/02/06 06:00「女に落語はできない」の声をはねのけ、昨年11月、女性で史上初の“落語界の登竜門”NHK新人落語大賞を受賞の快挙を成し遂げた落語家・桂二葉さん(によう・35)。落語は、男性がネタを演じることを前提として、その長い歴史を積み重ねてきた。二葉さん自身、入門前のいちファンだったころは「寄席で見た女性の落語家さんの噺に、違和感を覚えたこともありました」と打ち明ける。数多の弟子を育てた人間国宝、故・桂米朝( -
“僕は元女子高生でパパ”女性パートナーとゲイ友人と3人で育児
2022/01/30 06:00入浴のたびに鏡に映る自分の乳房に呆然とする。自分が気持ちよく生きるためには、決意が必要だった。乳房切除手術から13年。いまでは女性のパートナーと、ゲイの友人・ゴンちゃんとの3人で子育て奮闘中の、トランスジェンダー活動家・杉山文野さん(40)。長女、長男のパパである幸せをかみしめている。6人いるジジ、ババは、孫にメロメロだ。子どもたちには願う。女のコはこう、男のコはこう、と決めつけず、選択肢を多くし -
「30で死のうと…」自分の乳房に呆然 トランスジェンダー語る葛藤
2022/01/30 06:00「ここはゴンちゃんが運営に携わっているお店です。僕の実家のとんかつ店があるのもすぐ近くの歌舞伎町、彼女と初めて一緒に暮らしたのも、この近所でしたね」杉山文野さん(40)がそう語りだしたところで、彼が注文したホットジンジャーが運ばれてきた。6色のレインボーカラーのマスクを外すと、精悍な髭面が現れる。6色レインボーは、LGBTQ+(性的少数者の総称)の象徴だ。杉山さんも、女性として生まれたトランスジェ -
育休取得の榎並アナ 仕事中断の不安に「きっと多くの女性も同じ」
2022/01/23 06:00正面中央にある数十台ものテレビモニターがまず目に入る、広大なフジテレビの報道センター。昼夜問わずアナウンサーが常駐し、ニュース原稿を片手に持ったスタッフが忙しなく行き交う。スーツ姿の榎並大二郎アナウンサー(36)が入ってきたのは、午後2時過ぎのこと。メインMCを担当する夕方のニュース番組『Live News イット!』のスタジオ近くに設置されたデスクに座り、青ペンで原稿にメモを書き込む。そうするあ -
帰宅後すぐ息子の入浴と料理 榎並アナが2週間の育休で得たもの
2022/01/23 06:00「みなさん、こんにちは」夕方のニュース番組『Live News イット!』。視聴者にあいさつするフジテレビの“夕方の顔”である榎並大二郎アナ(36)は、画面から感じられる印象そのまま、明るくさわやかだ。そんな彼が最近、イクメンパパとして注目されているのは、昨年9月、2週間の育休を取得し、その奮闘ぶりをSNSにアップしたことが話題になっているからだーー。■水泳一筋から、アナウンサーを目指した学生時代