シリーズ人間の最新ニュース
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目が見えない夫婦の子育て 家族でかけあうたくさんの「ありがとう!」
2022/06/26 06:00【前編】全盲の弁護士と音楽家の夫婦 子どもたちの笑顔は心に映ってから続く夫婦それぞれに「もし、目が見えたら何を見てみたいですか?」と尋ねた。「子どもたちの顔が見たい」こう即答したのは誠さん。いっぽうの亜矢子さんは、「私ももちろん子どもたち。でも、私は幼いころから鏡を見るのが夢だったので、まずは鏡かなぁ」そしてふたたび、大胡田家。「今日のお肉、おいしいね〜」食卓からは、子どもたちのうれしそうな声が聞 -
全盲の弁護士と音楽家の夫婦 子どもたちの笑顔は心に映って
2022/06/26 06:00「響、テレビはいったん消してさ、お肉に塩、胡椒してくれない?」それはある週末の、大胡田家の光景。エプロン姿の父・誠さん(45)に呼ばれて、長男・響くん(9)が台所にやってきた。耳をそばだてるようにして、息子が隣に立ったことを確認すると、父は「はい、これ」と2つの調味料入れを手渡す。だが、大好きな野球中継を中断させられた小学4年生は、少しむくれた顔でそのうちの1つを突き返した。そして、少しぶっきらぼ -
元ITウーマンが開いた“1食無料”の食堂 誰もが安心できる居場所を
2022/06/19 06:00【前編】50分のお手伝いで1食無料の大人気食堂! 食品ロス0で黒字の秘訣から続く東京・神保町に店を構える「未来食堂」は、コの字型のカウンターに12席だけの小さなお店。メニューは日替わり1食のみで、昼時には行列ができるほどの人気店だ。店主の小林せかいさん(38)は、飲食業界の常識破りのアイデアで「誰もが受け入れられる食堂」をコンセプトに経営している。50分間、お店の手伝いをすることで無料で1食が食べ -
50分のお手伝いで1食無料の大人気食堂!食品ロス0で黒字の秘訣
2022/06/19 06:00古本の街として知られる東京・神保町駅のすぐそばに「未来食堂」はある。雉子橋通り沿いの日本教育会館地下1階。昭和のにおいのする飲食店街のいちばん手前だ。5月24日午前9時。店舗の前には6箱もの段ボール箱が所狭しと広げられ、その日の“まかないさん”の田中さん(62)が、タアサイの傷んだ外葉をむしっていた。「おはようございます。今日は朝8時半ごろから、掃除をしたり、野菜の下ごしらえをしています」そう話す -
金子鮎子さんが開いた“精神障害者雇用への扉”天皇陛下にご報告も
2022/06/12 06:001958年、NHK局員だった金子鮎子さん(88)は、ご婚約直前の美智子上皇后のお姿を撮影できたことが認められて、日本初の女性テレビカメラマンになることができた。順風満帆にみえた金子さんだが、紆余曲折を経て精神障害者支援への道を歩んでいくことになる。【前編】日本初の女性テレビカメラマン明かす「美智子さまご婚約直前の極秘撮影」秘話から続く■社会的に孤立していた精神障害者に寄り添いたかった念願のカメラマ -
日本初の女性テレビカメラマン明かす「美智子さまご婚約直前の極秘撮影」秘話
2022/06/12 06:00国民にとって、遠く離れていた皇室の存在を、一気に身近なものにされた美智子上皇后。ご婚約とともに始まった空前の“ミッチーブーム”の陰には、じつはひとりの女性がいた。その名は、金子鮎子さん(88)。元NHK職員で、日本初の女性テレビカメラマンであるとともに、精神障害者支援の第一人者でもある。■NHK職員から精神障害者支援へーー「美智子さまの肌は透けるように色白で、映像や写真で見るよりずっとおきれいでし -
松原智恵子「素敵な世界を見せてくれてありがとう」50年連れ添った夫へ贈るラブレター
2022/06/02 06:00【前編】松原智恵子語る50年の結婚生活 母の猛反対退けてまで夫に週刊誌記者を選んだ理由から続く’72年に結婚した松原智恵子さん(77)。人気女優が伴侶に選んだのは、大会社の役員やイケメン俳優ではなく、長年『女性自身』にも携わってきた週刊誌記者・黒木純一郎さんだった。松原さんと黒木さんの結婚生活は50年に及ぶのに、ほとんどケンカらしいケンカはなかったという。その秘訣について松原さんはこう語る。「お互 -
松原智恵子語る50年の結婚生活 母の猛反対退けてまで夫に週刊誌記者を選んだ理由
2022/06/02 06:00「『カムカムエヴリバディ』(NHK)で22年ぶりに朝ドラに出演しました。撮影は大阪で行いましたが、毎回行くのが楽しみで。深津絵里さんやオダギリジョーさんと現場でお会いできるのもうれしいのですが、大阪というところはおいしいものもいっぱいありますからね。特に“551蓬莱の豚まん”を買って帰るのも楽しみの一つでした」女優・松原智恵子さん(77)はふうわりとほほ笑んだ。松原さんが『カムカム〜』で演じたのは -
“場面緘黙症”で話せず不登校…14歳少女が行列店のパティシエに
2022/05/29 06:00滋賀県のJR近江八幡駅にも近い、美しい山並みの緑を背にした住宅街をしばらく行くと、突然、童話に出てくるような三角屋根に白壁の建物が現れた。「かわいい!」思わず、声が漏れる。ガラス戸を開ければ、客が3人でいっぱいになりそうな小さなお店。ショーケースに並んだ“みいちゃんのいちごムース”や“みいちゃんのにこにこプリン”というネーミングだけでなく、ハートのイラストなどデザインも楽しいケーキや焼き菓子に見と -
ケーキは私の“声”不安症で話せない14歳人気パティシエの挑戦
2022/05/29 06:00【前編】“場面緘黙症”で話せず不登校…14歳少女が行列店のパティシエにから続く「初めて来ました。三角屋根、ステキですね。みいちゃんをテレビで見て、応援したいと思ったのもありますが、実は、私自身がここ数日疲れ気味だったので、みいちゃんのお菓子で気分を上げてもらおうと思ったんです」取材中、市内から訪れたという60代の女性客は、そう話してくれた。ここは「みいちゃんのお菓子工房」。店長兼パティシエの杉之原 -
75歳、人生の繁忙期 歌人・永田和宏「天の妻はきっと褒めてくれる」
2022/05/22 06:00【前編】『ふたりの人を愛し…』歌人・永田和宏語る故・河野裕子さんとの青春から続く「愛する人を失った悲しみとは、伴侶や恋人の前で輝いていた自分がいなくなってしまった悲しみなのではないかと思う。河野を失ったとき、僕も僕自身が失われたに等しい思いでした」そう語ったのは、永田和宏さん(75)。日本を代表する歌人で、細胞生物学研究の第一人者だ。「河野」と呼ぶのは10年8月12日に乳がんで亡くなった最愛の妻・ -
『ふたりの人を愛し…』歌人・永田和宏語る故・河野裕子さんとの青春
2022/05/22 06:00「河野(かわの)の日記を、亡くなって10年近くも読めずにいたのは、いくら夫婦とはいえ、他人の心をのぞき見るようなことはできないと思っていたからです。それから率直に言えば、見るのが怖いという思いもありました」こう話すのは、日本を代表する歌人で細胞生物学研究の第一人者でもある永田和宏さん(75)。「河野」と呼ぶのは10年8月12日に乳がんで亡くなった最愛の妻・河野裕子さん(享年64)のことだ。裕子さん -
沖縄本土復帰50年 集団自決では祖母が祖父に「殺して」とせがんだ
2022/05/15 06:00【前編】男たちは妻や幼い我が子を手にかけ…沖縄を襲った集団自決の真実から続く今月15日で沖縄本土復帰50年を迎える。いまから77年前、米軍との地上戦に巻き込まれた多くの民間人があまりにも悲惨な最期を遂げた。ジャーナリスト、それに女性史の研究家である、宮城晴美さん(72)の家族も心に大きな傷を負った。その犠牲の上にいまがあるが「沖縄にはまだ戦後はない」と、宮城さんは訴える。現在の不穏な世界情勢を受け -
男たちは妻や幼い我が子を手にかけ…沖縄を襲った集団自決の真実
2022/05/15 06:00ここは沖縄・座間味島。那覇市の西およそ40kmに浮かぶ、エメラルドグリーンの海に真っ白い砂浜がまぶしい、楽園のような島だ。しかし、いまから77年前。現在の、のどかな島からは想像もできない凄惨な光景が、ここに広がっていた。太平洋戦争末期、日本の本土防衛の“捨て石”とされた沖縄。その沖縄で、真っ先に大きな被害を受けたのが座間味島だった。米軍が上陸すると周囲約24kmの小さな島で、島民たちは逃げ場を失い -
岩下志麻が語る北条政子像 多くの女性を庇護した“哀しい母親”
2022/05/08 06:00【前編】北条政子は“悪女”だったのか。妻、そして母としての苛烈な愛から続く大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、小池栄子が潑剌とした北条政子を熱演して話題だ。実際の北条政子といえば、従来「悪女」といわれてきたが、その真の姿は、激動の時代の中で、わが子をすべて失う悲劇に耐えながらも、尼将軍として権力をふるうことを辞さない傑物だった。政子の長女、大姫は、父・頼朝の命令によって婚約者を殺され、現代でいう摂食 -
北条政子は“悪女”だったのか。妻、そして母としての苛烈な愛
2022/05/08 06:00「北条政子の役は、実はもう決まってるんだ……小池栄子さん」「なるほど! ピッタリですね」今年1月から放映中の、北条義時の半生を描く大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の公式キャスト発表より数カ月前のこと。芸能界きっての歴史通として知られるお笑いタレントの松村邦洋さん(54)は、脚本を担当する三谷幸喜(60)から直接打ち明けられたという。「『松村さんは口が堅いから』と言いながら小池さんの名前を聞かされたとき -
「よく母親が務まるな」24歳で結婚した堀井美香アナ語る当時の苦悩
2022/04/24 06:00桜の名所として定着した東京・赤坂サカスに、紅枝垂がしっかり赤みを差して花を咲かせている。暖かな4月のある午後、TBSラジオのスタジオでは、アラフィフ女性2人がマイクを囲んで話し込んでいる。差し入れのおにぎりを頬張りながら、である。少ししてこれといったスタートの合図もなく収録に突入。これが、ゆる〜い慣例のようだ。「TBSラジオのポッドキャスト番組『OVER THE SUN』始まりました、パーソナリテ -
50歳の大冒険! 元TBS堀井美香アナ語る、独立し「沖に出る」覚悟
2022/04/24 06:00【前編】「よく母親が務まるな」24歳で結婚した堀井美香アナ語る当時の苦悩 から続く元TBSアナウンサーで、4月から独立した堀井美香さん(50)。堀井さんはTBSラジオのポッドキャスト番組『OVER THE SUN』で、コラムニストのジェーン・スーさん(48)とともにパーソナリティを務めている。放送は80回を超え、アラフィフのみならずいまや世代も性別も超えてファンを増やしている人気番組だ。その2月2 -
無罪訴え94歳になったアヤ子さん支える弁護士 国を許せない思い
2022/04/17 06:00♪おれたち 三兄弟 酒が好き 飲むほどに 愉快♪軽快なタッチでピアノを弾き、鴨志田祐美さん(59)が歌いだす。弁護士の鴨志田さんが作詞作曲した『アヤ子のうた』だ。始まりは明るいワルツだが、途中で曲調が変わり、歌詞がストレートに突き刺さってくる。♪目覚めたら 末の弟がいなくなってた みんなで探したけど 姿は見えず 三日後に見つかった 変わり果てた姿 警察は俺に言う「お前らが犯人」♪アヤ子とは、原口ア -
『再審妨害』で救われない冤罪 無罪訴え40年の女性支える弁護士
2022/04/17 06:0079年10月に発生した大崎事件――殺人罪で懲役10年を満期出所した94歳の女性がいる。知的障がいのある人の供述によって、物的証拠もなく逮捕された原口アヤ子さんだ。再審請求をしても、その手前の「再審を行うか、否か」で27年間も闘わなければならなかったのだ。40年たった現在も、一貫して無罪を訴え続ける彼女を支える弁護士・鴨志田祐美さん(59)は、事件と自身の半生を重ねたノンフィクション「大崎事件と私~ -
母娘でNo.1運送ドライバーの夢 女性比率2%台の“トラガール”
2022/04/10 06:00運送業界での女性比率は2.4%と低く、8年前から国土交通省でも女性トラックドライバーを、通称“トラガール”と呼び、さまざまな普及の取り組みを促進してきた。岡山市の運送会社「岡山スイキュウ」で働く石原麻衣子さん(43)は、昨年10月に行われた全日本トラック協会主催の「第53回全国トラックドライバー・コンテスト(ドラコン)」で、女性部門1位となった。つまり、日本一のトラガールだ。運転技能などを競うドラ -
ママは日本一!トラック運転競うドラコン優勝の女性ドライバー
2022/04/10 06:003月16日の午前8時。岡山市の運送会社「岡山スイキュウ」の倉富物流センターの広大な駐車場では、数十台もの大型トラックが出入りを繰り返し、早朝の冷気を吹き払うほどの活気にあふれていた。「今日の荷物の量は?」「ちょっと多めじゃのう」「よーし、張り切っていこう!」1階の事務所で体調チェックやアルコールの呼気検査をしながら、配送スタッフと丁々発止のやりとりをするのは、同社ドライバーの石原麻衣子さん(43) -
9歳で『足を切る』と決め…義足のアーティスト「母に恨みない」
2022/04/03 06:00東京・銀座のギャラリー「AKIO NAGASAWA GALLERY GINZA」のバックヤード。4歳の娘を愛おしそうに見つめるのは、アーティストの片山真理さん(34)。この日は、同ギャラリーで個展の真っ最中だった。片山さんはまだ高校2年生だった05年、若手芸術家の登竜門「群馬青年ビエンナーレ」で奨励賞を受賞し、現代アート作家としてデビュー。以後、数多くの個展を開催し、「あいちトリエンナーレ」「ヴェ -
足の骨ないアーティスト語る“呪縛”愛娘の「好き」が背を押した
2022/04/03 06:00「ヒマちゃん、ママのお仕事、なんだかわかる?」おもちゃのブロック遊びに夢中になっている長女に、彼女は優しくこう尋ねた。ここは東京・銀座のギャラリー「AKIO NAGASAWA GALLERY GINZA」のバックヤード。声をかけられた女の子は、気恥ずかしいのか、すぐそばでやりとりを眺めていた記者をチラッと見てから、女性のほうに向き直って、元気にこう答えた。「さくひーん、つくってるー」4歳の愛娘の返 -
新庄育んだ両親の愛 明るい父としっかり者の母の“いいとこどり”
2022/03/25 06:00「監督と呼ばないでください。ビッグボス! ビッグボース! でお願いします!!」昨年11月4日に札幌市内で行われたプロ野球・日本ハムの新監督となった新庄剛志(50)の就任会見は、野球ファンだけでなく日本中の度肝を抜いた。ド派手なワインレッドのスーツに、10cmもの襟高シャツで現れたかと思えば、「優勝は目指しません! これからは顔を変えずにチームを変えていきたいと思います!」3千万円かけたという自身の