シリーズ人間の閉店に関する話題
1 ~4件/4件
-
高田馬場名物立ち食いそば屋が閉店に 女性店主供する天玉そばの味染みて
2022/07/10 06:00「うちの一番人気は、今も注文のあった天玉そば。天ぷらに卵で、一杯で栄養も満点でしょ」〈サイフ、マスク、カバン、スマホ、カサを忘れないで!〉立ち食いそば屋らしい店内の張り紙の脇に、6月末、こんな新しいメッセージが掲げられた。〈吉田屋そば店は、2022年7月31日を以て閉店いたします。46年の長きにわたり、ご愛顧いただき誠にありがとうございました。吉田屋そば店主 草野彩華〉ふうふう言いながらそばを食べ -
3代渡って通うお客さんも 名物立ち食いそば女性店主が見てきた人生模様
2022/07/10 06:00【前編】高田馬場名物立ち食いそば屋が閉店に 女性店主供する天玉そばの味染みてから続く「天ぷらそば。おばちゃん、卵も落としてね」 「はい、いつもの天玉そば1丁! 今日も暑いわねえ」東京・JR山手線の高田馬場駅改札から、徒歩30秒。駅前の早稲田通りの横断歩道を渡ったすぐ角に、カウンターのみ8席の立ち食いそば「吉田屋」はある。紺色のそば屋の暖簾のすぐ上に寿司屋の看板もある独特の店構えだが、その理由はのち -
コロナで“老舗弁当の味”残せず「木挽町辨松」152年の歴史に幕
2020/05/18 11:00「本日をもちまして閉店させていただくことになりましたが、歌舞伎座の前にこういう弁当屋があったということを、忘れないでいただければ、幸いに存じます」マスクに隠された口元が、口惜しさに歪むことが、これまで幾度あったかわからない。しかし、閉店直後の店頭で、こうあいさつした社長・猪飼信夫さん(67)の表情は、どこか晴れ晴れとしているようにも見えた。4月20日。コロナ禍による緊急事態宣言のもと、静まり返った -
勘三郎さんも愛した辨松が廃業 コロナで消えた“歌舞伎座の味”
2020/05/18 11:004月20日。コロナ禍による緊急事態宣言のもと、ひっそりと静まり返った東京・銀座で、老舗弁当店「木挽町辨松(こびきちょうべんまつ)」は最後の日を迎えていた。社長・猪飼信夫さん(67)は、70代が目前に迫るなか「元気なうちに、店を誰かに譲りたい」と考えていたところだった。昨年夏ごろから、事業譲渡の計画を進め、それも大詰めというタイミングでコロナが重なり、あえなく白紙化。辨松の味とのれんを後世繋げること