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ゾンビ映画史に大きな爪痕を残すこと必至の“世界一キュートなゾンビ映画”『ゾンビデオ』が絶賛公開中。
2011年に完成していたものの、『公開を2年遅らせろ』という霊媒師の忠告を守って公開を延期していた本作が、ファンからの熱い要望に耐えきれず、1年前倒しで公開となったとか!?
作品の魅力を、ゾンビシスターの鳥居みゆきさんとアイドル兼ライターの小明さんに聞いてきました!

映画『ゾンビデオ』

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12月29日(土) ユーロスペースにてレイトロードショー他、全国順次公開
©2011「ゾンビデオ」Partners
出演:矢島舞美(℃-ute)、宮崎吐夢、鳥居みゆき、中島早貴(℃-ute)、大堀こういち、菅野麻由、小明、杉作J太郎
(公式サイト)http://www.zomvideo.com/

(ストーリー)

像制作会社で働くアイコ(矢島舞美)とホラーマニアの同僚・橋本(宮崎吐夢)は、会社の倉庫から謎のビデオを発見する。それは実際にゾンビが現れた時、ど
う対処すればいいのかを紹介した『ゾンビ学入門』というHow
toビデオだった。一方、その頃、突如現れたヤスデ(鳥居みゆき)とその妹・カナブン(中島早貴)率いるゾンビ軍団によって、日本全国は大パニックに陥っ
ていた……。

 

――こちら、『ゾンビデオ』ですが、2011年に作品は完成していたそうですね!? 
鳥居(以下:鳥)「そう。私がまだハタチぐらい(笑)」
小明(以下:小)「撮ったのは1年以上前……、もっと前ですね」
鳥「もう、1年ぐらい前に、上映イベントをやっているから、なんで今の公開なの? って思ってます」
小「この1年ぐらいの間に何があったんだろうと思っていたら、霊媒師が……という話になっていて」

――霊媒師に『公開を2年遅らせろ』と忠告されたから公開が延期になり、ファンからの熱い要望に耐えきれず1年前倒しで公開、と、いただいた資料に書いてありましたが(笑)。
image鳥「遅らせろと言ったのに、結局、前倒しになっていて、意味が分からない。年末にゾンビですよ」
小「年末にゾンビを見ると何かいいことあるんでしょうか」

――上映イベントがあったということは、もう、完成作は見てらっしゃいますよね?
鳥「そう。一昨年に観たからもう忘れた」
小「一昨年の秋に、劇場で観たよね?」

――忘れているところを思い出していただきまして、完成作をご覧になっての感想をお聞かせください。
小「ちなみにどのような感じで観られましたか?」

――正直に言いますと、自分の鑑賞テンションをどこに置いていいのかわかりませんでした。
2人「あはは!(笑)」
鳥「私は爆笑しながら観ました。怖くないし、ゾンビも予算の都合でそんなに出ていないし」
小「ははは(笑)。そうそう、予算の都合でゾンビが使いまわされているし」
鳥「ゾンビの数を多めに見せようとしている努力が伺えます」
小「スタッフがうつむいて映っていたり」
鳥「数日で撮った印象があります。そのうちの一日が、借りていた小屋を壊してスタッフさんが謝っていたのが印象的だった」
小「私はゾンビメイクのまま、ずっと待っていたので、目が乾いてしょうがなかったです。エキストラの子も何の役をするのかわからない感じで現場に来て、いきなりゾンビメイクをされていました。でも、ゾンビの歩き方さえわからないから、ゴジラみたいになっていたり」
鳥「あそこにいる人も(スタッフ)ゾンビになっていましたから。うちの事務所の若手も出ています。予算の関係でしょうね」
小「お笑いファンもアイドルファンも、いろんな人がゾンビになっていて、観ていて楽しめる作品だと思っています」
鳥「もう、まとめに入っている。早いよ、まとめ」

――アイドル℃-uteとの共演のご感想は?
image小「私は℃-uteに殺される役でしたけど、すごくうれしかったです。美しい者に殺されるのは、自分の身の丈にあっていると思いましたね」

――小明さんの今日のメイクはご自分でされたんでしょうか?
小「そうです。撮影のときは特殊メイクをしてもらったんですけど、今日は自分で」
鳥「あら、今日のメイクも、かなりいい感じよ」

――ホラー映画を撮影しているときは怪奇現象が起きるとよく聞きますけど、このゾンビ映画を撮っているとき、怪奇現象って何かありましたか?
鳥「お弁当を空けたときに虫が入っていました。『あ゛』って言いました」
小「それは怪奇ですね。私は特になかったです。℃-uteがかわいかったって、それだけですね」
鳥「あ、私、普段、歩いていてもまったく気づかれないんですけど、この撮影の時、ゾンビメイクして歩いていたら『鳥居さんだ』ってすごく気づかれました。脳みそ出ているのに」
小「撮影中なのに『鳥居みゆきだ』って小学生が気づいてきて、どんどんうしろをついてくるんですよ」
鳥「だから『しゃあっ!』って追い払いました。はい」

――脳みそがあっても気づかれたんですね(笑)。
鳥「猿並みの少ない脳みそなんですよ。私、そんなに頭悪くないよ」

――黒い衣装に身を包んでいた鳥居さんでしたが、脳みそが出ていてもお綺麗でしたよね。
鳥「止めてよ~!(照れる)。脳みそが出ていたから?」
小「脳みそが出ていても、黒は女が映えますよね」

――これまでも演じるお仕事って何度もされていますよね!?
鳥「はい、何度か。変な役が多いんです。被害妄想ばっかりのOLとか、薬漬けの女子高生の役とか、不思議ちゃんとか、そういうのばっかり。映画『全然大丈夫』(08年)では、蟹江敬三さんの彼女役で、ずっとタンバリンを叩いている女性の役もありました」

――今回のご自身の演技を見ての感想はいかがですか?
鳥「演技しなくていいって言われていたので、演技していないんです。普段の私でいいよって言われて。好きにやってくれと言われたのでその通りにやりました」

――小明さんもこれまで何度か演技のお仕事をされていますよね!?
image小「深夜ドラマのうしろのほうにいるねとか、台詞が2行だねっていうような役ばっかりなんで、今回も無事、台詞が2,3行という感じでした」
鳥「『遅刻遅刻!』っていう台詞ね」
小「はい。パンをかじりながら。恥ずかしかったです。20代半ばでセーラー服。死にたかったです」

――スクリーンでご自身のセーラー服姿を見たときの感想は?
小「血を浴びたり白目になったら、人の気がそっちのほうに散ると思ったんですけど、それがないとセーラー服真向勝負なので、早く殺してくれ! 早く血糊をくれ! って思っていました」
鳥「私も早く血糊が欲しかったもん」

――あはは、そうなんですね(笑)。お二人を拝見していまして、すごく仲が良さそうな雰囲気に見えるんですが。
鳥「それは仕事だから。うそうそ。お互い似ているから。一人が好き」
小「そう。うまく人との距離をつめられないというか」
鳥「話していて楽です」
小「リスペクトしています」
鳥「されています」

――過去に仕事を一緒にされたことはあるんでしょうか?
小「演技の仕事はこれが初めてですけど、インタビューとかでは何度かご一緒したことがあります」

――今後、お二人は女優としても精力的に活動されていくんでしょうか?
鳥「小明さんはそう言っています」
小「一言も言ってない(笑)。言ったことがない。でも、これを機にタランティーノが目をつけてくれたらいいなと思います」
鳥「ブロードウェイのミュージカルに出るのが夢らしいので」
小「はい。中野ではないブロードウェイのほうに」
鳥「私は舞台のお仕事が続いています。また、クセのある役です。オファーがあればどんどん挑戦したいです」
小「私もオファーがいただければ」

――挑戦したい役はどんな役でしょうか?
鳥「神様」
小「私、死体」
鳥「死体いいな。私も死体」

――死体だと、台詞がない可能性がありますが。
image小「いいです、いいです。役がいただければ」
鳥「私は台詞は欲しいので、台詞のある死体がいい。あとは神様とか、河童とか、人が演技指導できない役がいい。人が見たことないから演技指導できない役」

――そうなんですね(笑)。では、最後に、作品のPRを見どころとともにお願いします!
鳥「見どころ……」
小「いろんなゾンビ映画がすでにありますけど、いざ、ゾンビが近づいてきたときに、いかに手近な武器で戦かえばいいのか、オフィスやご家庭で、いかに倒せるかというのが描かれています。これから年末に向けていつゾンビに襲われるかわからないので、参考にしていただければと」
鳥「ラスト近くのゾンビの子供が自転車のかごに乗って月に向かっていくシーンが感動的です。あと、カメラマンさんが映ってないけど、むっちゃかっこよかったです。って、映ってないですけど」
小「血まみれの美少女が戦うっていうのも萌えると思います」
鳥「私はもう、上映していると思っていた作品ですけどね」
小「女性自身読者層のお母さん、奥さま方には、どう言ったほうが効果的なんでしょうかね」
鳥「家の整理整頓ができるとか? 私も主婦なんでね」
小「カリスマ主婦!」

――では、カリスマ主婦が登場しているという宣伝で、いかがでしょうか。
鳥「家のこと何もやってないですけどね。ではそれでお願いします」

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