「トイレにはとてもキレイな女神様がいる、だから毎日キレイにしたら、女神様みたいなべっぴんさんになれる」と話すおばあちゃんのことを歌い上げる上村花菜(28)の大ヒット曲「トイレの神様」。だが、本当にトイレの神様が存在することをご存知だろうか。
“本物”は、美人どころか、女性でもない。猛烈に攻撃的な容姿の「烏芻沙摩明王(うすさまみょうおう)」が、“便所を清める力”を持つと言われるリアル・トイレの神様なのだ。
この神様を大胆にも実際のトイレに安置している静岡県のお寺「秋葉総本殿 可睡斎」を取材。僧侶の高綱耕玄さんは、「烏芻沙摩明王は、古代インドのウッチュシュマという神様を仏教に取り入れたもの。世のすべての“汚れ”を焼き尽くす功徳をお持ちです」と語る。
さらに「このヒット曲のおかげなのか、今年の正月の参拝客は、例年の4割増しでした。御札を買ってくださる方も4割増しになりました」と本音もポロリ。トイレの神様は、お寺にとっても、ありがたい神様だったようで。(女性自身 3月1日号より)