『オンディーヌ』とは、フランスを代表する劇作家、ジャン・ジロドゥの戯曲で、水の精・オンディーヌと遍歴の騎士・ハンスが織りなす神話的な愛の模様を描いた傑作ストレートプレーのこと。
 1953年の劇団旗揚げ以来、ジロドゥ、ジャン・アヌイらの作品を中心に上演してきた劇団四季が本作を初めて上演したのは1958年。以降、半世紀に渡って上演を繰り返し、劇団創立50周年を記念してオープンした自由劇場のこけら落としを飾るなど、劇団四季の節目を彩る特別な演目の一つ。
 出演俳優の一人、野村玲子(写真 手前)は「詩的で美しい台詞によって紡がれる劇的な舞台は、何回演じても新たな発見があります。今回、約4年振りの公演にあたっては、一から台本を読み込み、丁寧に稽古を積み上げてきました。お客様に作品の感動をお届けすべく、一回、一回、全身全霊で舞台を務めてまいります」と。千秋楽は4月2日。

撮影/上原タカシ

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