4月10日、明治記念館で、全国の書店員が『いま一番売りたい本』を選ぶ『2012年本屋大賞』が発表され、三浦しをん氏(35)の『舟を編む』が大賞に選ばれた。

今年で9回目を迎える同賞の受賞作の多くは、映画化やドラマ化されるなど話題に。今年は、全国431書店560人の投票から上位10作品をノミネート作品として決定。二次投票は302書店371人の投票で大賞が選出された。受賞作は、出版社の辞書編集部を舞台にした群像劇。贈呈式で三浦さんは「書店員さんという身近な仕事をなさっている人に作品を良いと言っていただき、本当に光栄です」と喜びを語った。

前年大賞受賞の東川篤哉氏から花束を贈られた三浦氏は「あまり実感がなかったんですが、嬉しい気持ちが込みあがってきました。言葉というもので希望をどう伝えていければといつも考えていますが、辞書をとっつきやすいように書いた作品ですので、書店員さんのお力でぜひ皆さんに届けていいただけたら」と語り、会場の笑いを誘った。

また、副賞の図書カード10万円分の使い道を「マンガを買うと思います。毎日のように本屋でマンガの新刊を見ている。マンガにお金と時間をささげているので」と笑顔をみせた。(撮影:小山伸正)

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