’83年、NHK連続テレビ小説として社会現象となった『おしん』。最高視聴率62.9%をあげた国民的ドラマが、このたび映画化された。10月12日、全国ロードショーされる。

 今回おしんを演じるのは濱田ここね(9)。かつておしんを演じた小林綾子(41)も、加賀屋の若奥様役で出演している。そこで新旧おしん対談をお届けしよう。

濱田ここね(以下、ここね)「撮影に入る前に、私は小林さんの『おしん』を見て、泣きっぱなしでした。凄いなと思って『私もこの役をやるんだ』と緊張しました」

小林綾子(以下、小林)「30年前も大変でしたが、違う意味で大変だったと思いますよ。私のときはセット撮影が多かったけれど、ここねちゃんはロケを約2カ月もこなしたんだから」

ここね「現場でいろいろ助けてくださって、ありがとうございました」

小林「雪の中をはだしで風邪をひいちゃいけないと思って、『靴下はいたら』とか言いましたね」

ここね「とにかく、親と離れ離れのまま、ずっと撮影で……」

小林「監督は“本当のおしん”を体験させたかったのでしょうね」

ここね「雪で寒いし『そのまま倒れとれ』と監督に言われて、雪の上に倒れてて痛かったです。お母さんとは電話もメールも禁止で、手紙で伝えることしかできなくて、2カ月間お母さんと会っていませんでした」

小林「お母さんもつらかったと思いますよ。それにしても、ここねちゃんはスタートがかかると、すぐ役に入り込めるのね。涙も自然に出るし、集中力がすばらしい。“女優さんなんだな”と、思いました。

ここね「ありがとうございます!」

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