「放送は4月からですが、撮影は昨年11月から始まっています。3月中旬までに撮り終える予定です。局としてもこの作品にかなり力を入れていて、『視聴率は最低10%以上』というのが至上命題になっています」(テレビ局関係者)
4月クールの月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で4年半ぶりの連ドラ主演をつとめる長澤まさみ(30)。月9主演は実に、11年ぶりとなる。
物語の中心となるのは長澤と東出昌大(30)、小日向文世(64)が演じる3人の信用詐欺師たち。彼らが日本中の悪徳大富豪と高度な頭脳戦を繰り広げて大金をだまし取る、コメディ色の強いエンターテインメント作品だ。
その撮影が2月1日、千葉県内の山奥にある自動車工場で行われていた。この日の現場は気温2度。降り出した小雨が、深夜には雪に変わる寒い日だった。都心から車で1時間半かかるこの現場、いちばん乗りしたのは長澤だ。
時計の針は、午前7時半すぎ。まだ眠いようで、目のまわりをこすっている。冷え込む空気のなか吐く息が白くなるが、彼女は笑顔でスタッフに挨拶していた。
「外でのロケが多いので、体調を崩す人が増えています。そんななか、長澤さんは『体調維持の秘訣は食べること』と言って、スタッフを激励しています。そのほか、現場でもヘアメークやスタイリストの女性たちと『これ、おいしい!最新のやつだ!』と言いながらお菓子を食べていますね。ああいった女子トークも、長澤さん流の“座長としての気配り”なんでしょう」(ドラマ関係者)
ドラマの公式ツイッターやインスタグラムでも、小日向や東出の誕生日を祝う写真が公開されている。いっしょにケーキを囲んでいる長澤の笑顔を見れば、スタッフや共演者たちとのチームワークの良さは一目瞭然だ。
月9主演で、しかも信用詐欺師という難しい役を与えられた長澤。当然、大きなプレッシャーを感じていることだろう。しかし、彼女は率先して現場を盛り立てているという。
「長澤さんはいろいろな職業に変装する役柄なので、特に台詞が多いんです。専門用語も多くて、自宅で調べながら本読みをしていると聞きました。その努力もあってか、現場ではほとんどNGを出していません。おかげで予定より2時間も早く撮影が終わることもありました。そういうときは長澤さんが決まって『チョレイ!』と連呼。卓球の張本智和選手(14)が点を取ったときに叫ぶ掛け声ですね(笑)。おかげで、現場でも撮影に対する熱がどんどん高まってきていますよ」(前出・ドラマ関係者)