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「およそ3割−−。これは日本人で花粉症になる人の割合です。実は、私も春先はいつも花粉症に悩まされている1人。ところが、今年はいつもより症状が軽くなっている気がします。それというのも、昨年『遅延型フードアレルギー』の検査をしたことが大きいようです」

 

こう語るのは、順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者・小林弘幸先生。「遅延型フードアレルギー」とは、アレルゲン(アレルギーの原因物資)となる食べ物をとると、すぐにかゆみやじんましんなどの症状が現れる「即時型」と違い、数日から数週間後に症状が出てくるもの。

 

「その症状は、肌あれ、便秘・下痢、倦怠感、肩こりやイライラなど幅広いのが特徴。さらに、そのアレルゲンとなる食べ物も、小麦やコメ、乳製品など多岐にわたっています。その検査の結果、私のアレルゲンとなっていた食品は、卵とキドニー豆です」

 

そこで、小林先生は検査後から、これらを抜いた食事をすることを心がけた。

 

「すると、それまで疲れやすかったり風邪をひきやすかったりした体質が改善。どうやら免疫力が高まったようです。それとともに花粉症の症状が軽くなりました」

 

花粉症と食生活は、思いのほか関係が深いようだ。アレルゲンとなる食物は、多種多様で、気がつかないことも。どんな食物がアレルギーなのか、信頼する医師のもとで検査するのも得策。弱点を知ったうえで、花粉としっかり闘おう!

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