山中教授のノーベル賞受賞で注目された「再生医療」。
聖心美容外科・統括院長の鎌倉達郎医師。
世界で初めて「幹細胞」を利用した豊胸を行った。再生医療による美容医療の第一人者。
実は今、美容の世界でも再生医療技術が話題を集めているのはご存知だろうか?
特に「幹細胞」を使った治療が、豊胸やアンチエイジングの分野で前向きな効果を発揮しているそう。女性には聞き捨てならない情報だ。
そこで、本誌きっての美人ライターTが、聖心美容外科統括院長 鎌倉達郎先生に取材してきた。
「そもそも、幹細胞とは、人が持っているもともとの組織の中にあり、取り出して別のところに入れるとその一部の細胞に変身する能力を備えている多能性細胞。骨髄中で白血球などをつくる造血幹細胞や肝臓にある肝幹細胞など、さまざまな幹細胞がありますが、近年は、 “脂肪”の中にある幹細胞が新たに注目を集めています。
10年前まで、美容外科では脂肪吸引手術によって採取された脂肪は捨てていました。しかしここ4~5年で、脂肪に含まれている幹細胞を使って豊胸などの美容医療を行うケースが増えてきました。」
美容の大敵“脂肪”が「美容」のミカタに!?
モニターAさん(左:術前、右:術後1年)
モニターBさん(左:術前、右:術後3年目)
幹細胞の働きで、数年経過しても豊胸の効果は薄れないという。(写真提供:聖心美容外科)
「例えば豊胸ですと、脂肪から採取できる幹細胞を使うことで、より自然で、しかも持ちの良い豊胸手術が可能になったのです。それまでの脂肪を使った豊胸はただ単に脂肪をそのまま入れるものでしたが、それでは、脂肪が胸になかなか残らず、注入した脂肪の約8割くらいが吸収されてしまっていました。
しかし、幹細胞というのは、接着細胞とも言われていて、ぺたぺたと張り付く性質もあるので、注入する脂肪に混ぜて胸に入れると、注入した脂肪ごと、周りの組織に張り付いて残るんですね。更に、<変身する>能力で脂肪や毛細血管に変身して、多くの脂肪が残ってくれるんです。
すでにこの技術は豊胸だけでなく、乳がんで胸を部分切除した女性の「乳房再建」にも役立っているという。その他にも大学病院で心筋梗塞やパーキンソン病など、美容以外の治療にもこの幹細胞技術が実用化されつつあるという。
聖心美容外科では、若くて健康な頃の「活きのいい」幹細胞を採取・凍結保存して、将来の病気や老化に備える幹細胞バンクも行っているそうだ。
しわや薄毛も解消!?“再生医療”
モニターCさん(左:術前、右:術後3ヶ月目)
鎌倉医師(左:術前、右:治療10ヶ月目)
上:自身の血液を使った若返り。クマがきれになくなっている。下:鎌倉先生自身がモニターとなった、毛髪再生。
(写真提供:聖心美容外科)
再生医療は、何も幹細胞による豊胸だけではない。
しわやクマの部分の皮膚を「再生」して、若い頃の肌状態に戻す再生医療は、自身の血液を使って行う。ここ数年で1万4000件の症例(※)があるという。
※ 2012年10月現在
薄毛治療も人気だ。鎌倉先生自身がモニターとなって開発した毛髪再生治療は、男女問わず予約が絶えないという。
ライターT自身、ここまで再生医療の実用化が進んでいるとは知らなかった。
安易な“再生医療”に警鐘
鎌倉先生は語る。
「最新の技術なので、どこのクリニックでも安全に出来るかどうかはやはりしっかりと見分けなくてはいけません。ドクターがきちんと説明してくれるか、幹細胞であれば大学病院並みのマシンを導入しているか、などを見極めることで、より安全に、そして自然に満足のいく再生医療を受けられるはずですね」
最新医療が実践として行われている美容医療の現場。
次なる再生医療の新発見は、美容医療業界からかも知れない。
取材協力:聖心美容外科
全国10院に展開
(札幌・東京・大宮・横浜・熱海・名古屋・大阪・広島・福岡・上海)。
再生医療への取り組みを本格的に実施。
大手美容外科で唯一、ISOを取得。
丁寧な対応と技術の高さに定評がある。
お問い合わせ:0120-977-045