昨年来、全国的にブームになっている『えのき氷』。もとは、長野県のJA中野市代表組合長で、えのきたけ栽培歴40年以上という阿藤博文さんが、5年ほど前に試行錯誤の末、作り上げたものだとか。

 

作り方は、1.えのきたけ300グラムと水400ccをミキサーにかける。2.ドロドロになった1を鍋に移し、1時間煮詰める。3.煮詰まった2を冷まし、製氷器に入れて凍らせ完成。できあがった『えのき氷』はみそ汁やカレー、煮物などに入れて、毎日食べることで、コレステロール値を下げ、ダイエット効果があるなどの体験談が相次いでいる。

 

一方、昨年秋、料理研究家の村上祥子さんが執筆した『病気にならない!たまねぎ氷健康法』(アスコム刊)も18万部を超える大ヒットに。こちらは、玉ねぎを電子レンジで加熱したあと、水を加え、ミキサーで液状にして凍らせたものだ。

 

「えのきも玉ねぎも、『第7の栄養素』といわれるフィトケミカルを豊富に含む食材。フィトケミカルは熱に強く、食材の細胞膜を壊すと、より体内に吸収しやすくなります。加熱+ミキサーで粉砕+冷凍というのは、細胞膜を3重に壊す効果的な方法。しかも氷にすることで、家庭の冷凍庫でも2カ月程度の長期保存が可能になる、すばらしいアイデアだと思います」(料理研究家・羽賀敦子さん)

 

野菜やきのこ、果物には、ほかにもフィトケミカルを豊富に含んだものがたくさんある。そこで本誌は、いろいろな食材を使って『野菜氷』を作り、その味をチェック。カレー、みそ汁、カップ麺(しょうゆ味)、シーフードカップ麺(塩味)、わかめスープ、ポタージュの6種類の汁物に入れて、試食してみた。

 

【しょうが氷】作り方/ポリ袋に入れ電子レンジで20分間加熱。水200ccとミキサーにかけ、ペースト状にしてから製氷器で凍らせる。効能/血行改善、免疫力アップ。味の評価/すべてにおいて、おいしくなる。みそ汁、ラーメンは薬味代わりにおろししょうがを入れたイメージに。

 

【だいこん氷】作り方/ポリ袋に入れ電子レンジで15分間加熱。水150ccとミキサーにかけ、ペースト状にしてから製氷器で凍らせる。効能/脂肪燃焼、免疫力アップ、動脈硬化予防。味の評価/味にとがったところがないので万能。とくにポタージュはかぶを具にくわえたようなうまみが。

ただしだいこんには、ジアスターゼなど、加熱すると壊れてしまう栄養分も豊富。氷にするか生で食べるか、評価が難しいという。

 

【セロリ氷】作り方/ポリ袋に入れ電子レンジで20分間加熱。水200ccとミキサーにかけ、ペースト状にしてから製氷器で凍らせる。効能/乳がん予防。味の評価/カップ麺では鼻につんと強烈な刺激があり、おすすめできない。

 

【ブルーベリー氷】作り方/水400ccとミキサーにかけ、ペースト状にしてから1時間煮詰め、製氷器で凍らせる。効能/視力改善、抗酸化、コレステロール抑制。味の評価/みそ汁、ポタージュでは酸味が味を壊してしまい×。

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