「毎月1日と15日がおちょぼさんの縁日。一昨年12月1日に当せん祈願に行き、参道で金色の招き猫を買ってきたんですよ。そしたら直後の年末ジャンボで2等1億円。こんなにすぐに御利益が出るとはと大騒ぎになりました」

 

と話すのは『養老サービスエリア店』がある名神高速・養老サービスエリア(上り線)の白居美喜雄支配人。昨年11月にも、スクラッチ5枚を買ってその場で削ったカップルが1千万円を当てるなど、大当たりが続いている。

 

おちょぼさんの名で親しまれる岐阜県海津市「千代保稲荷神社」。商売繁盛の神様として親しまれ、近県も含め、年間200万人が訪れる。神社の最寄りICは名神高速・岐阜羽島ICと大垣IC。養老サービスエリアを西端にして、名神高速から名古屋高速6号清須線でJR名古屋駅前まで通じるこのエリアでは、2年間で8売り場総額47億円の大当たりが出ている。これは本当に御利益か?

 

おちょぼさんから県道219号を車で数分走ったところにあるのが『輪之内イオンCC』。’12年の「宝くじの日記念くじ」で全国でたった2本の1等2億円のうち、1本が出た。

 

「ちょうどおちょぼさんで縁起物の熊手を買ってきて飾ったばかりなんですよ。当せんしたのは80歳近い地元のおじいさん。20枚買ったバラのうちの1枚でした」(販売員の伊藤洋子さん)

 

さらに北へ車で15分。’12年サマーで1等前後賞5億円が出た『瑞穂プラント6CC』も同じ県道沿いにある。この売場は’10年末2等1億円、今年3月にはロト6で1等6千296万円が出ている地元人気店。

 

「おちょぼさんから一本道ですから、うちにもよく参拝帰りの人が買いにみえます」(販売員の山岡磨里さん)

 

名古屋方面からおちょぼさんに車でくる場合には、名神高速・岐阜羽島ICで降りる。そのICのすぐそばにあるのが『宝くじの店平川バロー羽島インター店』。’12年、’13年連続でドリーム1等1億円を出して話題の売り場だ。販売員の伊藤敦子さんの自宅はおちょぼさんのある海津市。毎月のように参拝しているそうで、ドリーム2年連続1等も「その御利益」と胸を張る。

 

「母が脳梗塞で倒れたんです。退院後、今後は外出する機会も減るだろうと『どこか行っておきたいところは?』と母に聞いたら『おちょぼさんに行きたい』と。じゃあと一緒に参詣しました。そうしたら、直後の’11年末で1等前後賞3億円です」

 

と言うのは、一宮市『ヤマホウピアゴ大和店』販売員の加藤由美子さん。また、同じく一宮市『CCイオンモール木曽川店』では、今年ドリーム1等1億円。名古屋高速6号線を名古屋市丸の内で降りたところにある『栄エンゼルCC』では、今年のサマーで1等前後賞5億円。

 

最後はここ2年間でジャンボ総額28億円を出している名古屋一の有名店『名駅前CC』。この売り場でいちばん指名買いが多いといわれる販売員の岡村広子さんは、「初詣では必ずおちょぼさん。油揚げをお供えして、しっかり当せん祈願をしています」とのこと。まさに名神高速を『億の道』と呼んでもいいようなおちょぼさんパワーだ。

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