本誌が、結婚式のご祝儀「お宅の相場は?」と300人にアンケートしたところ……。
相手が近い親戚の場合は、2万円以上が過半数を占めた。最高額は20万円。10万円と答えた人も11人いた。消費生活アドバイザーの和田由貴さんは言う。
「身内の結婚式は、どうしても金額が大きくなります。相手が子供や兄弟だと、10万円を下回るというのはないんじゃないですか?」
親戚以外が相手の場合でも、ご祝儀の相場を2万円以上と考えている人は多い。ちなみに和田さんにとっては、身内ではなくてもご祝儀の相場は「最低3万円」だそう。
「もちろん年齢や立場で変わりますが、別にお祝い品などを贈らない場合、結婚式の出席費用として2万円、お祝い金に1万円は必要ではないでしょうか」
難しいのは会社の関係者や取引先が相手のとき。2万円以下と答えた人は、夫が部下の結婚式に呼ばれた、というケースを考えているようだ。『女子校力』などの著書があるノンフィクション作家の杉浦由美子さんはこう言う。
「結婚式に呼ばれるのは、『あなたは慕われている』という意味があります。だから大手の企業では、部下の結婚式に呼ばれると、出世がいいほうに響く、ということもあるそうです。『部下の結婚式なら、10万円払うから呼んでほしい』という人の話を聞いたことがあります」
その一方で、最近では会費制の披露宴が多くなっていると杉浦さんは指摘する。
「北海道などでは以前からメジャーですが、ちょっとカジュアルで、ご祝儀も安くて……といった披露宴です。『相場1万〜2万円』の人たちの多くは、そういったパーティを想像したのかもしれませんね」