「もともとは、相談番組にしたいと思っていたんですよ。いろいろな悩みを、それぞれのジャンルのトップの人が解決していくような」

 

そう話すのは、『5時に夢中!』の生みの親でもある大川貴史プロデューサー。あのマツコ・デラックスが長らくコメンテーターを務め、近ごろは問題を起こした芸能人の復帰番組としても注目される『5時に夢中!』(TOKYO MX)が、放送10周年を迎えた。出演者も視聴者も夢中にさせる、その製作手法とは?大川プロデューサーに話を聞いた。

 

「どんなジャンルでも、そのトップにいる人って含蓄があるじゃないですか。うちの番組は、メジャーなジャンルのトップの人には手が届かないけど、切り開いたという重みに関しては、マイナーもメジャーもないわけで」

 

岩井志麻子(作家)、マツコ・デラックス(コラムニスト)、岡本夏生(タレント)、堀江貴文(元ライブドア代表取締役)など、コメンテーターの顔ぶれが、それを物語っている。そして、放送開始以来10年間、ずっと大事にしてきたこと。

 

「それは“本音”ですよね。ぶっちゃけて言うかどうか。うちはギャラも安いし、視聴率も圧倒的に少ないなかで、わざわざそこまでさらけ出す必要なんてないんだけど、それをやってくれる人にグッとくる」

 

結局は、みんな本音が知りたいと思っているのだ。

 

「逆境に立たされた人ほど素直になるから、そういう意味で一緒に仕事をしたいと思いますね。相手が損することだったら無理に言わせるつもりはないけど、『言ったほうが得だと僕は思いますよ』とは伝えます。僕には酒に酔っ払うというスーパープレイもあるので、単刀直入にズバッと(笑)。転んでも立ち上がるところに、人間の強さや美しさってあると思います」

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