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新元号「令和」の幕開けに合わせて、新しいチャレンジを始めてみませんか。「教育訓練給付制度」を利用すれば、お得に学べるそう。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。

 

教育訓練給付制度には、「一般教育訓練」と「専門実践教育訓練」があり、どちらも雇用保険の加入が条件です。雇用保険は収入に関係なく、31日以上雇用され、週20時間以上働く学生以外の方なら加入できます。パートでも扶養の範囲内でも加入できるので、利用できる方は多いと思います。

 

専門実践教育訓練は、雇用保険の加入期間が2年以上ある、現在働いている方か、退職後1年以内の方が利用できます。給付金は、講座受講中に受講費用の50%が年40万円まで、最大3年間で合計120万円まで支給されます。

 

また資格などを取得し、それを生かして職に就いた場合は、さらに20%が支給されます。受講中に受け取った給付金と合わせると、受講費用の70%、年56万円までが3年間ですから、最大168万円が支給されるのです。

 

専門実践教育訓練は専門的な講座が中心で、受講期間も年単位のものがほとんどです。

 

たとえば、保育士の資格取得には2年間で120万~200万円かかります(昼間通学の場合)。160万円かかったとしても、資格があれば就職に困らないでしょうから、70%、112万円の給付金を受け取ると、自己負担は48万円で済みます。

 

指定講座は全国各地にあり、夜間や土日開講もあります。詳しくはハローワークでご相談ください。

 

また、新しいチャレンジのひとつとして、語学や文化、雑学などを学びたい方には、大学の社会人講座などもおすすめです。

 

たとえば、首都大学東京では「英語で読む『星の王子さま』」が開催されます。1回1時間半の講座が全8回で2万2,900円。1回3,000円以下で英語が学べます。

 

韓流ドラマが好きな方には、学習院大学の「楽しく学ぶ韓国語入門I」。全9回2万9,160円で、キャンパスライフも満喫できます。

 

令和の由来で話題の「万葉集を読む」講座は全5回で9,000円。共立女子大学で開講されます。

 

年を重ねた今は楽しく学べるチャンス。全国の大学に講座がありますから、お近くで探してみては。

経済ジャーナリスト

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