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「待ちわびていました。佐方は不器用なまでに法に愚直な男で、たとえ自分が危ない橋を渡ることになろうともまっすぐに真実に向き合う姿に、男としていとおしささえ感じています」

 

スペシャルドラマ『検事・佐方〜裁きを望む〜』(テレビ朝日系・12月26日21時〜)で佐方貞人を演じている上川隆也(54)が、シリーズ4作目に挑む気持ちをそう語った。今作は資産家の家で腕時計を盗んだ男が起訴事実を認めていたにもかかわらず、公判で一変して無実を主張し、事態が激変していく。

 

「今回は法律の盲点、仕組みやからくりを2時間で理解してもらうことがテーマになっています。ラストに横溝正史シリーズのような、謎解きクライマックスシーンがあるんですが、そこも見どころの1つになっていると思います」

 

上司役の伊武雅刀、同僚役の松下由樹など、共演者との時間も撮影の醍醐味の1つのようだ。

 

「松下さんは、皆さんのご想像どおり本当にカラッとしていてとても気持ちのいい方。伊武さんも折に触れ冗談をおっしゃるし、ドラマの重さとは反対に、とても明るい現場です。事件が解決したあとにみんなで行く居酒屋ふくろうのシーンは毎回楽しみにしています」

 

54歳となった現在も、ドラマや舞台に精力的に取り組む上川。体力づくりについて尋ねると、こんな答えが返ってきた。

 

「ジムには会費を払うばかりで全然通えていないんです。運動といえば愛犬ノワールの日々の散歩だけ。小1時間ほど歩くんですが、彼女がいなければ僕は運動不足になってしまうでしょう(苦笑)」

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