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4月1日は年に1度の「エイプリルフール」として、“ウソをついても良い日”とされている。だが今年は、「ウソの自粛」の呼びかけが広がっている。新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で深刻化しており、ウソが“デマ”として拡散するのを防ぐためだ。

 

これまでも報道された、SNSやチェーンメールが発端とされる「トイレットペーパーの買い占め」や「4月1日にロックダウン(都市封鎖)に入る」といった“デマ”。これらは広く拡散され、政府が国民に注意喚起を促したほどだった。

 

情報配信サービスの「Spectee」は4月1日に新型コロナウイルス関連の“デマ”が急増することを予想し、監視体制を強化すると3月30日に発表。SNSでも著名人や多くのフォロワーを抱えるアカウントが、「ウソの自粛」を呼びかけている。

 

作家の乙武洋匡(43)は31日に、Twitterを更新。《みなさんにお願いです。明日はエイプリルフールですが、コロナ関連の嘘だけはやめにしませんか》と切り出した。

 

続けて《何が正しい情報なのかを見極めることが難しい現状において、人々をより不安にさせるような嘘をつくのは愉快犯だと思うんです。専門家の意見に耳を傾けるべき時期に、雑音を混ぜ込むのはやめましょう》と呼びかけた。

 

お笑いコンビ・ミルクボーイの内海崇(34)は、18年4月1日の投稿をリツイート。《毎年のエイプリルフール恒例ツイートですが、デマに繋がるため今年は自粛させていただきます! 楽しみにしていただいたみなさますみません!》と宣言している。

 

他にも文房具メーカーの「キングジム」も《不要不急のうそはつかないことにしました》とツイート。《※ご自由にお使いください》とし、「今年はエイプリルフールお休みします」と書かれた画像を添えた。

 

「#エイプリルフール」はトレンド入りするほど、ユーザー間で注意喚起が広がっている。

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