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《コロナさんは平日休み土日出勤なんですか?》
《仕事は普通に通勤OKで休日はお家にいなさいは草》

 

4月7日に発令される改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言。対象となるのは、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県となる。都心部で急増する新型コロナウイルス感染者を抑制するため、政府はようやく重い腰を上げることになったのだが、冒頭のような声が噴出しているのだ。

 

すでに東京都などでは平日夜間と週末の外出自粛要請が出されているが、緊急事態宣言の発令後は要請が法的根拠を得ることになる。

 

今後、東京都をはじめ対象都道府県は全面的な外出の自粛要請を行う。だが“生活の維持に必要な場合”の外出は例外となっており、医療機関への通院、食料の買い出しなどに加えて、“職場への通勤”も要請の例外となる見込み。つまり、通勤に関しては今まで通りなのだ。そのため、こんな疑問の声が上がっている。

 

《緊急事態宣言出されたところで 普段通り出勤だし 通勤は満員電車だし 毎日コロナに怯えながら 新しい職場で白目むいて仕事することに何も変わりない》
《土日を自粛しても平日はしっかり仕事なので全く意味がないし、土日の娯楽があったから仕事も頑張れていたのに今は家と会社を往復するだけの日々で、コロナに感染する前に社会に殺されそうになってる》

 

現在、東京都内で1日100人前後の新たな感染者が出ているが、その大多数の感染経路が不明という事態に陥っている。4月6日には都内で新たに83人の感染が確認されたが、このうちおよそ9割に当たる73人の感染経路が不明だという。

 

新型コロナウイルスが休日に活動を停止するなどという研究結果はもちろんなく、平日も休日も感染力は変わらない。平時よりやや緩和されたとはいえ、いまだ首都圏の通勤時間帯は満員電車が多く、感染拡大の一因となっているのではないかと懸念されている。

 

またテレワークや在宅勤務が政府によって推奨されているが、業種や事業所の規模によって、いわゆる3密(「密集」「密閉」「密接」)状態の職場で働いている人も多い。そうした人にとっては“職場”が最大の感染リスクになっている。

 

だが“職場への通勤”が自粛の対象外である以上、これらの感染リスクが解消される可能性は低い。これには、こんな指摘も……。

 

《緊急事態宣言するけど、通勤OK。これって、「補償したくなくてしたくなくてしょうがない」という強い意志の表れですよ。緊急事態宣言は補償とセットが当然です》

 

自分や家族の健康を危険にさらしてまで働きたくないと思いつつ、休業補償がない以上は生活のために働かざるを得ない人。あるいは“通勤自粛要請”がないために、上司や同僚の手前、出社を余儀なくされている人は多数いる。

 

そしてこうした人たちの多くは、契約社員や若手社員など、金銭的な余裕がなく、自分で働き方を選べない人たちだ。

 

《私だって仕事休みたい。でも休めないから働いてるだけです。国が生活を保証してくれるんなら私も正直仕事行きたくない。これ本音》

 

今後、政府は外出自粛を促すため、鉄道各社に対し、終電の繰り上げや鉄道の減便を求める方針だという。そうすれば電車の混雑は緩和されるどころか、より「3密」の状態になる可能性が高い。

 

そのときリスクにさらされるのも、やはり“通勤”を余儀なくされる立場の弱い労働者たちとなる。

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