練習を終えて車に戻る羽生。 画像を見る

杜の都・宮城県仙台市は霧に包まれていた。霧が晴れた9月上旬の深夜0時ちょうど、スケートリンクの建物に1台の車が横付けされ、数人の人影が降りてきた。

 

人影のひとつは、姿勢のいい細身の男性─―。それは羽生結弦(25)の姿だった。

 

黒いスポーツウエアの上下に黒のキャップを目深にかぶり、顔にはマスク。トートバッグを手にした彼は、慣れた様子でためらいなく建物のなかへと入っていた─―。

 

「例年の羽生であれば、今ごろは練習拠点のカナダで、まもなく始まるシーズンの開幕戦に向けて調整している時期。多くの選手がコロナ禍で予定がずれているところはあるとはいえ、ほかの日本選手でいうと、宇野昌磨選手(22)は9月上旬に練習拠点のスイス入り。紀平梨花選手(18)もイタリアで練習をしている様子をSNSにアップしています」(スポーツ紙記者)

 

羽生がカナダに戻らず、日本にとどまっている理由はというと、

 

「ぜんそく持ちだということもあって、ほかの選手よりも新型コロナウイルスを非常に気にしています。移動に伴う感染のリスクもあるでしょうし、日本を出るのにも細心の注意を払っているのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 

本誌が羽生を目撃したリンクは、彼が’12年にカナダに渡る前に練習拠点にしていた思い出深い、いわば“原点”とも言える場所。’11年3月11日、羽生はここで練習中に被災。壊れた建物の再建のため、多額の寄付をしている。

 

羽生がリンクに入ってからちょうど1時間後。中年男性が建物から出てきた。羽生の父親だ。寒いリンク内で息子の練習を見守っていたのだろう。着ていたダウンジャケットを脱いで車のトランクへ。

 

次に20代後半ぐらいの女性が車に乗り込み、3人目に羽生本人が登場。最後に出てきたのは羽生の母親だ。彼女が乗り込むと、車は発進。深夜1時すぎのことだ。

 

一緒に車に乗り込んで帰っていったのを見るに、父親の後に出てきた女性は、羽生の4歳年上の姉だろうか。姉はこのリンクの職員だと過去に報じられたことがある。

 

「羽生選手は父、母、姉の4人家族。家族仲がいいことで有名です。例年のシーズン中は、羽生選手とお母さんがカナダにいるので、家族でいられる時間は少ないようですが、2人が日本に帰ってくると、普通の家族のように一緒にテレビを見たりして過ごしていると聞いています」(地元関係者)

 

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