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コロナ太りに悩む読者世代たちの間で、へそから下の“ぽっこり下腹”が気になるという人が続出している。

 

「脂肪太りだけが原因ではありません。内臓が正常の位置よりも下がり、腸が圧迫されて前に突き出て、おなかがせり出してしまっている“内臓下垂”の可能性があります。人の体は骨格という基礎の上に筋肉の土台があり、その表面を脂肪が覆っています。ホルモンの分泌量や活動量が減ってくる40代以降になると、下腹部やお尻、太ももに脂肪がつきやすくなってきて、さらに筋肉が衰えてきますと、筋肉や骨格によって支えられて機能している内臓が正しい位置を保てなくなり、下がってくるのです」

 

そう指摘するのは、骨格筋評論家で日本体育大学体育学部准教授の岡田隆先生。とくに、背骨と大腿骨をつなぐ「大腰筋」など、おなかまわりの筋肉が衰えると内臓下垂が起きやすく、姿勢が悪い人ほど“ぽっこり下腹”が目立ってくるという。

 

「大腿骨が弱くなりますと、腹筋も弱ってきます。肋骨が体を支えようとするので背筋も弱まる、といったように連鎖していきます。よい姿勢がキープできないので、腰や背骨に負担がかかり腰痛や肩こりといった症状も出てきますし、下半身の血行が悪くなると代謝の低下や冷え症にも見舞われます」(岡田先生)

 

「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載

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