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「冬の訪れを実感するのは、落ち葉ではなく抜け毛」……これは笑えない事実。気温低下や乾燥が激しくなる秋から冬にかけては頭皮もバランスをくずしがちで、抜け毛や髪やせ、フケやかゆみ、ベタつき、白髪などの“異変”を起こしやすいという。

 

「こんなときは過剰なケアより、シャンプーの残留成分や皮脂の毛詰まりをすっきり落とすことが先決です」

 

そう教えてくれたのは、美容ジャーナリストの錦織なつみさん。彼女自身も長い間、かゆみやかぶれ、湿疹などの頭皮トラブルに悩まされてきたが、10年ほど前に頭皮クレンジングを徹底する洗髪法に変えてからは、ほとんどが解消されたという。それが塩シャンプー、通称“塩シャン”だ。

 

市販のシャンプーは使わず、その名のとおり、塩で髪と頭皮を洗うというもの。じつはこの塩シャン、多くのハリウッド女優やセレブを担当する皮膚科医が、頭皮の余分な皮脂や汚れをデトックスし、ニオイを軽減する効果が期待できると太鼓判を押し、話題になっている。彼女たちの豊かでゴージャスなヘアは、塩シャンでつくられているのかもしれない。

 

「最初は湯だけで洗い流す“湯シャン”から始めたのですが、どうにもすっきり感が足りず、塩を加えてみることに。当時、オーガニックコスメに塩が入ったヘアミスト商品を見つけたこともきっかけでした。すると、頭が軽くなった気がしたほか、頭皮が白く透明な状態に変わって、かゆみも治まったんです。これは、頭皮に残った刺激成分が塩のデトックス効果で排除されたこと、さらに、塩に含まれるミネラル分によって頭皮の環境が整ったからだと考えています」

 

以来、ふっくら、こんもり、まるで山型食パンのような自然なボリュームと、黒々としてツヤのある健康的な髪質を保ち続ける錦織さん。塩さえあればすぐ始められる手ごろさと、続けやすいシンプルさ、何より自然な方法でケアができることが塩シャンの魅力だと語ってくれた。

 

「皮脂分泌が活発で汗のニオイが気になる夏より、寒くなるこれからの季節こそ、塩シャンを始めるベストタイミングだと思います」

 

「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載

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