2月3日の“撤回会見”では「深く反省をしている」と謝罪したが…… 画像を見る

トンデモ女性蔑視発言をして、2月12日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長職を辞任した森喜朗氏(83)。「辞めたのは当然」という声が圧倒的だが、 “男尊女卑”思考の男性が多くいる社会の実態も浮き彫りになった。

 

そこで本誌は、35〜55歳の読者200人に「あなたのまわりに森喜朗氏のような人はいますか?」と緊急アンケートを実施。その結果、44人から「いる」との回答が!

 

実に5人に1人が“被害”に遭っている、女性を蔑む男性の不快な言動を、アンケートに寄せられた声から紹介。目を引いたのが、接客業に従事する女性たちの声。

 

「70代の男性客が20代のアルバイト店員に『おまえはヤレるブスだな』、私には『おまえはヤレないブスだな』と。『女はヤるためにいるんだ』と放言して帰っていきました」(アパレル業・50代)

 

「来店するたびに『女のくせに掃除がなっていない』『女なんだからちゃんと挨拶しろ』などと30分以上も説教してきた70代の男性。あまりに過剰な指摘に、店の営業に支障をきたす旨を伝えると『だから女は使えねえんだよ!』と大声を」(喫茶店アルバイト・48歳)

 

「図書館のカウンターにやってきた70代の男性。『この前、テレビに出ていて、眼鏡をかけた若い男性が書いた本はある?』と聞いてきたので、さらに情報を聞き出そうとすると、いきなり『だから女は使えない。知識がないなら黙って事務職をしていろ!』と怒鳴りだして。でも、こういう人って男性職員が応対すると、おとなしいんですよね」(図書館職員・50代)

 

なかには“歴史”や“伝統”をふりかざして、さも正論のように侮辱してくる男性も……。

 

「勤めている10人ほどの会社の75歳くらいの会長が、あるとき『女性は神社でなぜ不浄とされるかわかるか? 生理の血があるからだよ』と言いだし、さらには『女の体は家で子育てするように作られているんだから、外で働くもんじゃない』と」(会社員・48歳)

 

こういった言動をする男性は、森喜朗氏のような“老害”ばかりと思うかもしれないが、次を見てほしい。古臭い差別思考の持ち主は40〜50代にもかなりの数が存在し、30代以下にもわずかながらいることがわかる。

 

■「職場の森喜朗」の年齢は?

70歳以上……25.0%
60〜64歳……18.2%
65〜69歳……15.9%
55〜59歳……13.6%
50〜54歳……9.1%
45〜49歳……6.8%
40〜44歳……4.5%
35〜39歳……2.3%
30〜34歳……2.3%
20〜25歳……2.3%

 

「30代の男性社員から『女は生理があがったら終わり』と言われました」(製造業・35歳)

 

「自分だって仕事ができないくせに『女だから』『パートだから』と見下してくる40代の上司」(サービス業・44歳)

 

「洗い物は女がやるのが当然と思っている50代のバカがいっぱいいます」(病院勤務・53歳)

 

「50代の男性職員に『女はおしゃべりばかりしていて生産性がない』と」(建設業・47歳)

 

社会にはびこる“男尊女卑オヤジ”ーーその失言や暴言で受けた女性たちの心の傷は、“撤回”しようが“辞任”しようが、決して癒されることはない。

 

「女性自身」2021年3月2日号 掲載

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