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大泉洋という俳優が源頼朝を演じ、結果的にこういう頼朝像ができあがったのがすべてだと思います。孤独な部分も含めて、こんなに人間味のある頼朝を演じられる俳優さんはほかにいるのだろうかと僕は思っています」

 

そう話すのは、脚本家の三谷幸喜(60)。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(日曜20時からNHK総合ほかで放送中)前半の“主役”として物語をリードしてきた頼朝にも、いよいよ最期のときが。

 

「全部大泉のせい」「頼朝嫌い」とSNSでもたびたび話題になった“大泉頼朝”。十分すぎるほどの存在感を放った鎌倉殿が去ったあと、義時(小栗旬)はどうなっていくのか。

 

「なんでもありの混沌とした時代の中で、一人だけ義時というリアリストがいた。後半の年齢を重ねてからの義時のほうが、より、小栗さんのよさが出てくると確信しています」(三谷・以下同)

 

放送当初から登場している三浦義村(山本耕史)に関しては「ラスボス」の言葉が出た。

 

「三浦義村はどの局面においても何を考えているのかわからない不思議な人。歴史を知っている方はご存じかと思いますが、義村は暗躍しますから、ラスボス的な意味合いで物語を引っ張っていくのは三浦義村かもしれません」

 

政治家としての手腕よりも悪女のイメージで語られることの多い、政子(小池栄子)の描かれ方も注目すべきポイントになりそうだ。

 

「北条政子という人物が悪女として名が知られているのが、僕には不思議でしょうがない。その局面でやるべきことをやっているだけで、けっして悪女ではない。そんな政子の生涯を描くことができる喜びを感じています」

 

日曜の夜の楽しみはまだまだ続きそう!

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